ロードバイクの空気の入れ方とは?空気入れの種類や方法を解説!

一般的な軽快車、所謂ママチャリからロードバイクに乗り変えた場合、様々な部分が違うため困ることが沢山あると思います。その中でもよく困りやすい問題の1つと言えば空気の入れ方です。

今までママチャリに乗っており、ロードバイクに乗り換えた際、空気の入れ方が分からず戸惑ったという人は結構多いと思います。特に、タイヤに空気を入れる方法がわからず、空気圧が低い状態のタイヤで走行してしまいパンクしてしまうことは初心者にありがちです。なので、空気の入れ方は必ず覚えておきましょう。

ロードバイクに使われているバルブ「仏式バルブ」はどういうもの?

英式バルブ

街中でよく見る軽快車(ママチャリ)に使われているバルブは、英式バルブ(ウッズバルブ、ダンロップバルブ)と呼ばれているタイプが使われています。英式バルブの利点は、バルブが頑丈なので繊細に扱わなくてよく、幅広い自転車に使われているため、ホームセンターやディスカウントストアで空気入れを購入することができます。その一方、空気圧の調整が難しいためロードバイク等のスポーツ自転車には使われていません。

仏式バルブ

ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツ自転車で使われている仏式バルブは、バルブの先端が小さいため繊細に扱う必要があります。一方で、空気圧の調整が簡単なため、幅広く使われています。仏式バルブの空気の入れ方は、英式バルブとは違いますが、使用方法を覚えれば簡単に空気を入れることができます。

仏式バルブに空気を入れる方法

仏式バルブに空気を入れる場合、最初に仏式バルブが使用できる空気入れを購入しましょう。購入する際は、安価な空気入れには仏式バルブに対応していないタイプが多いため、事前に仏式バルブに対応しているかどうかを十分に確認してから選びましょう。

仏式バルブ対応の空気入れは、安価な物だと1,000円台から購入できます。また、空気入れに空気圧が確認できるゲージが装備されたモデルは2,000円から購入可能です。

また、ロードバイクだけでなくママチャリなど英式バルブを装備した自転車を所有しているのなら、英式バルブにも対応しているのか確認しましょう。両方対応した自転車用空気入れを持っておけば、別々のバルブに対応した空気入れを所有しなくても済みます。

空気を入れる時、最初にバルブ先端に装備されているキャップを取り、バルブの小ねじを左に回します。

次にバルブの小ねじを、1回押して空気を少し抜きましょう。小ねじを押すことで、バルブコアが固着して空気が入らなくなることを防ぐことができるからです。もし、1回押しただけで空気が抜けない場合は、小ねじを2,3回押してみることをおすすめします。

その後は、空気入れの口金をバルブに装着し、空気を入れましょう。空気入れの口金はブランドによって様々な種類があり、装着方法が異なるため、取扱説明書をよく見ておきましょう。

そして、空気を入れる際はタイヤの空気圧も確認しましょう。タイヤには適正な空気圧があり、タイヤのサイズや種類によって適正な空気圧があります。タイヤの適正空気圧を確認するにはタイヤサイドに空気圧の数字が書いてあるため、そちらをチェックすることをおすすめします。

もし、空気圧がわからない空気入れに空気を入れる際は、簡易的な方法ですと、指でタイヤを押したり、実際に自転車にまたがった時に、タイヤがどれだけ沈むかを見て、空気の量を確認するのが良いでしょう。段差にチューブが噛み込んでパンクするリム打ちパンク(※)が発生しないために、タイヤを指で押して凹まない程度の空気を入れる必要があります。

(※リム打ちパンク:勢いよく段差を越えた時、リム(車輪)と段差の角にチューブが挟まれてパンクする事があります。 これをリム打ちパンクと言います。)

適正空気圧を超えたり下回るとどうなるか?

タイヤには適正空気圧がありますが、適正空気圧を逸脱すると、タイヤはどんな風になってしまうのでしょうか。適正空気圧を超えて、空気を入れ過ぎると、タイヤが固くなり跳ねやすくなってしまうため乗り心地が悪くなってしまいます。それだけではなく、タイヤが外れたり、タイヤ内部にあるチューブが破裂してしまう危険があります。
一方で、適正空気圧を下回ると、タイヤが潰れすぎてしまい真っすぐ走るのが難しい、カーブを曲がるのが難しいだけでなく、段差に乗り上げた際、チューブに穴が空いてパンクしてしまったり、走行中にタイヤが外れる危険があります。タイヤに空気を入れる際は、少なすぎや入れすぎに注意して入れましょう。

仏式バルブ対応の空気入れが無い場合の対処法

自転車の空気を入れる時、仏式バルブ対応の空気入れが無い場合はどうすればいいかと思う人もいるでしょう。例えば、旅行先で自転車に空気を入れる必要がある場合で、仏式バルブに対応した空気入れが無いことはよくあります。

仏式バルブ対応の空気入れが無い場合の対処法の1つ目は、携帯式空気入れを使用する事です。

携帯用空気入れは、サイクリングを行う際、途中でパンク修理が発生した場合に備えて使う携帯グッズです。通常の空気入れよりもコンパクトで持ち運びやすいので、自転車の車体に装着したりバッグパックに入れておくことができます。携帯用空気入れは通常の空気入れよりも小さいため、一度に入れる空気の量は少ないため、常時使用する空気入れとして使うには不向きですが、持っておきたいグッズの1つです。

2つ目の対処法が、バルブ変換アダプタを使用することです。これは、空気入れやチューブにあるバルブを変換するパーツです。バルブアダプタには様々な種類があります。変換アダプタを使用する方法はバルブの密閉度が劣るため、通常の仏式バルブ対応ポンプを使うのより時間がかかる欠点があります。そのため、頻繁に空気を入れる場合、仏式バルブ対応ポンプを使用するのをお勧めします。

ロードバイクを楽しむのに、日頃から注意したい事の1つであるタイヤの空気。今までママチャリに乗っていた人にとっては、ロードバイクのタイヤに空気を入れるのは難しいと思うかもしれませんが、違いに関して少し覚えれば簡単に空気を入れることは可能です。空気の入れ方を覚えておき、楽しいロードバイクライフを楽しめるようにしましょう。

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