ロードバイクのチェーンの交換方法を徹底解説!

 

ロードバイクは乗っていくうちに、様々な部品が消耗していきます。その中でもチェーンは、消耗が激しい部品の1つとして知られており、チェーンを交換しないでずっと使用すると、変速がうまく切り替わらないだけでなく、フロントのギア(クランク)の歯やリアのギア(スプロケット)も摩耗してしまい、最悪の場合、交換する必要があります。そこで、今回はロードバイクのチェーン交換の方法を解説します。

チェーン交換の目安は?

チェーン交換の目安は、メーカーにもよりますが、おおよそ3000キロから4000キロごとの交換を推奨しています。ただ、この目安に関しては、定期的に注油やメンテナンスを行っていない、電動アシスト自転車やE-Bikeなど、モーターアシストで通常の自転車よりも強力なパワーがチェーンにかかる場合、これよりも短い距離でチェーンが伸びる可能性があります。もし、把握できない場合、チェーンチェッカーでチェーンの伸びを調べるのをオススメします。

チェーン交換を行う際、購入するチェーンに気をつけよう

チェーンは変速機のメーカーや変速段数などで選択できる物が決まっています。一方で、メーカーと変速段数が同じなら、グレード違いの物を使うことが可能です。また、チェーンには純正品だけでなくサードパーティから各メーカー、変速段数に対応したチェーンがありますのでそちらを選ぶのも良いでしょう。チェーンを購入する際は、メーカーのホームページに対応表などが記載されているため、自分のロードバイクに合うチェーンを選びましょう。

チェーンの装着には2種類のタイプがある

チェーンの装着方法はコネクティングピンタイプとミッシングリンクタイプの2種類があります。コネクティングピンタイプは、チェーンのコマにピンを押し込む方式となっています。コネクティングピンは再利用できませんが、低価格で購入することが可能です。一方で、ミッシングリンクタイプは、特殊なリンクを使用してチェーンをつなぐタイプ。コネクティングピンよりも高価ですが、工具を使えば容易にチェーンを外すことができ、整備しやすいという特徴があります。

チェーン交換に必要なものは?

チェーンカッター 出典:https://www.hozan.co.jp/mechanic/tools/chain_tool.html

チェーン交換を行う際に必要なのは以下の通りです。

  • 新しいチェーン
  • チェーンカッター
  • 軍手
  • ウエス
  • ミッシングリンク用リムーバー(ミッシングリンクを使う場合)

チェーン交換の行い方

  1. チェーンにかかる力を弱くするために、フロントギアを一番小さいインナーギアに、リアギア(スプロケット)を一番重いトップギアに変速します。
  2. 工具を使い、チェーンを外します。
    コネクティングピンタイプの場合、チェーンカッターを使います。チェーンカッターはレバーを回し、コネクトピンを押し出します。
    ミッシングリンクタイプの場合、ミッシングリンク用リムーバーをチェーンの隙間にかけて、挟み込みます。
  3. チェーンを外したら、新しいチェーンを出して、長さを調節しましょう。コンポーネントやギア数を変えていないならば、元々ついているものの長さにあわせるのが原則です。
    チェーンの長さは、最もチェーンが張る状態のフロントギアとリアギアが一番大きい”アウターロー”で長さに余裕があることと、最もチェーンがたるむ状態のフロントギアとリアギアが一番小さい”インナートップ”でたるまないことです。大まかな長さ調整に関しては、リアギアの最大スプロケットが27T以下、フロントギアが3段(トリプル)でリアギアの最大スプロケットが30T以下の場合は、チェーンを一番大きいチェーンリング(前ギア)と一番小さいスプロケット(リアギア)に掛けた状態で行い、ガイドプーリーとテンションプーリーを結んだラインが約90度以上になるように設定します。リアギアの最大スプロケットが28T以上、フロントギアが3段(トリプル)でリアギアの最大スプロケットが32T以上の場合はチェーンを一番大きいチェーンリング(前ギア)と一番大きいスプロケット(リアギア)に掛けた状態で行い、繋ぐことのできる最小リンク数に2リンク(1コマ)を加えましょう。
  4. チェーンの長さが決まったら、チェーンの接続箇所を弛ませます。一般的にはチェーンフックを使いますが、チェーンフックが無い場合は、フロント側のチェーンをわざと内側に落として、チェーンを緩ませます。
    組み付けを行う場合、10速以上のチェーンには表裏があるため間違えないように注意して組みましょう。
  5. チェーンツールを使用してチェーンを接続します。コネクティングピンの場合は、コネクティングピンを押し込み、チェーンを連結した後コネクティングピンの余分な部分を折ります。
    ミッシングリンクの場合、工具を外側に開くように、カチッとはまるまで力をかけて装着します。
  6. 取付ができたら、スムーズにチェーンが動くかを確認します。

チェーン交換は、工具を使うだけでなくチェーンの種類や装着方法が複数があります。もし、チェーンの装着がわからない、どんなチェーンを選べばいいかわからない場合は、素直に自転車店でチェーン交換を行うのをおすすめします。

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