コンパクトな折りたたみ電動アシスト自転車「Benelli MiniFold 16」を徹底解説

イタリアのオートバイ・電動アシスト自転車・E-Bikeブランドで有名な「Benelli」。同ブランドの電動アシスト自転車、E-Bikeには、クロスバイクタイプの「MANTUS 27TRK」や、20インチ折りたたみ自転車タイプの「ZERO N 2.0シリーズ」が有名ですが、その中でも人気モデルの1つが「Mini Fold 16」シリーズです。

mini Fold 16シリーズは、Benelliの電動アシスト自転車やE-Bikeの中でも、車体がコンパクトで折りたたむ事ができる電動アシスト自転車。通常の折りたたみ自転車タイプの電動アシスト自転車との違いは、車体中央部に折りたたみ用ヒンジがなく、フロントライトが車体と一体になっているため、スッキリとしたデザインを実現しました。今回は、Benelli MiniFold 16の特徴やライバル車種の比較、使い方などを紹介します。

Benelli MiniFold 16の特徴

出典 https://www.benellibike.jp

Benelli MiniFold 16の特徴は、折りたたみ自転車タイプの電動アシスト自転車の中でも、16インチの小径ホイールを採用し、コンパクトな車体を採用している所です。

電動アシスト自転車タイプの折りたたみ自転車には、様々なタイプがありますが、Benelli MiniFold 16はハンドルステムとリアスイングアームを折りたたむ方式を採用しており、折りたたみサイズは全長890ミリ×全幅450ミリ×全高630ミリで、コンパクトに折りたたむことができます。

車体重量は17キロと決して軽くないため、一般的な折りたたみ自転車のように、袋に入れて公共交通機関で移動する「輪行」を行うのは難しいですが、リアスイングアームを折りたたんだ状態で移動できる転がし移動用ホイールが装備されているので、マンションやアパートなどの集合住宅での移動を行うのに便利でしょう。

Benelli MiniFold 16シリーズには前1段、後ろ1段のシングルギア仕様か、前1段、後ろ内装3段変速ギアを搭載したモデルの2種類を用意。4段階のアシストモードを装備しています。アシストのパワーやトルクは、それほど強力ではありませんが、スムーズなアシストが特徴です。

ギアに関しては内装3段ギア仕様は、停車中でも変速できる街乗り向けのギアを搭載。日本の法律ではアシスト比は人力に対して最大2倍ですが、モーターパワーには限界があり、単純に重いギアに入れて発進しても勢いよく走りません。また、頻繁に重いギアに入れた状態で発進すると、モーターのパワーを沢山使うことになり、電池の消耗が激しくなります。発進するときは軽いギアで発進し、軽やかに漕ぎつつ場所によって重いギアを入れたり軽いギアを入れたりしながら走りましょう。

Benelli MiniFold 16シリーズの一部モデルに使われている内装変速機は複数のギアが後輪のハブに内蔵されているタイプ。このタイプはママチャリなど多くの一般車や街乗り用自転車に使われています。変速を行う際は、ペダルを漕がないで変速を行うことができます。

タイヤサイズは16×2.25インチ。16インチの小径ホイールを採用していますが、タイヤ幅をマウンテンバイク並みに太い2.25インチを採用することで、安定性を出しており、今までママチャリなどの軽快車に乗っていない人でも、安心感が高いです。

バッテリーの容量は36V、5.2Ah 187Wh。アシスト航続距離は最大で50キロから70キロメートル。アシスト可能な航続距離の測定方法は、最良条件社内測定値で、走行条件は平均速度18キロ、平坦路、無風、郊外幹線路周回なので、あくまでも参考値です。日本の法律では速度が速いほどアシスト比率が少なくなり、時速24キロに達するとアシストは無くなります。サイクリングロードのような平坦な道で時速20キロ以上出して走る場合はアシスト航続距離は伸び、峠道など長く続く急坂を走るとアシスト航続距離は減ります。187Whのバッテリーの容量は、電池消耗が大きくなる山坂道を走行するとあっという間に消えてしまうため、あくまでも街乗り用と考えるのが良いでしょう。

Benelli MiniFold 16と人力折りたたみ自転車との違いは?

Benelli MiniFold 16と、一般的な人力タイプの折りたたみ自転車との大きな違いは、軽さが大きく違います。軽さに関しては、人力タイプの折りたたみ自転車の方が軽量です。有名ブランドのDahonやTernの20インチ折りたたみ自転車の場合、車体重量は12キロから13キロ台が多く、Benelli MiniFold 16と比較して5キロほど軽量なモデルが多いです。一方でBenelli MiniFold 16は、車体の素材にアルミを採用していても、モーターとバッテリーが重いため重量が重くなります。そのため、頻繁に持ち運びを行う場合は人力折りたたみ自転車が有利でしょう。

また、E-Bikeはどうしても重いため、アシスト比が少ない時速22キロ以上や、アシストが切れる時速24キロ以上で平地を淡々と走るのなら人力折りたたみ自転車のほうが有利です。

街乗りやアップダウンが多い道はBenelli MiniFold 16が便利です。停車・発進を行う場面が多い街中でも、アシストを使って楽に走ることができ、アップダウンが多い道は、モーターパワーによるアシストで軽快に走ることが可能。アシストが切れなければ初心者でも楽しく走ることができます。

Benelli MiniFold 16のお勧めの使い方

Benelli MiniFold 16の一番のお勧めの使い方は街乗りでしょう。電動アシスト自転車は、高価で車体サイズが大きいため室内保管を行うことで、盗難防止を行いたいと思う人が少なくありませんが、従来の電動アシスト自転車やE-Bikeは、車体が大きくて重いという問題がありました。

Benelli MiniFold 16は、16インチとコンパクトな車輪を採用し、さらに車体を折りたたむ事ができるため、部屋の小さいスペースに自転車を置くことが可能。また、折りたたんだ状態でも、車体を簡単に動かせるキャスターがあるため、重い車体を比較的簡単に移動させることができます。

また、車体がコンパクトで折りたたみできるのを活かしてクルマに載せることも可能。クルマに電動アシスト自転車やクロスバイクタイプのE-Bikeなどを載せる場合、車体が大きいミニバンタイプやワンボックスカーが必要ですが、Benelli MiniFold 16の場合、屋根が低いステーションワゴンやコンパクトカーに積載することも簡単。そのためクルマに載せて、気になった場所を散策するのも良いでしょう。

サイクリングに関しては、クロスバイクタイプのE-Bikeなどと比較すると不利。東京23区には、利根川サイクリングロード、多摩川サイクリングロード、江戸川サイクリングロードと、河川敷を活用したサイクリングロードが用意されています。このような河川敷サイクリングロードはアップダウンが少ないため、初心者にお勧めのコースとして有名です。Benelli MiniFold 16の場合、車体重量が重く太めのタイヤを装備しているため、時速20キロ以上の速度で軽快に滑らかに走るのは不向きです。このような平坦が多いサイクリングロードを頻繁に走るのは、あまり楽しくないと思うかもしれません。

東京・両国駅から千葉県のサイクルスポットに行くB.B.BASEでは、初心者向けエリアから上級者向けエリアまで、様々なサイクリングルートがあり、その中にはアップダウンが多いサイクリングルートもあります。

アップダウンが多いエリアをBenelli MiniFold 16で走る場合、注意したいのがバッテリーの容量。長い上り坂を走るとE-Bikeはバッテリーの消費が大きくなります。Benelli MiniFold 16の182Whバッテリーは、アップダウンが多い普通の道や長い峠道を走るのは容量の関係で不向きです。

ロードバイクなどの人力スポーツ自転車で行うロングライドに関しては、Benelli MiniFold 16はバッテリーの容量が少なく、車輪が小さいためこちらも不向きです。Benelli MiniFold 16のアシスト可能な航続距離は最大70キロメートルですが、アシスト可能な航続距離の測定方法は、最良条件社内測定値で、走行条件は平均速度18キロ、平坦路、無風、郊外幹線路周回なので、あくまでも参考値です。

東京都内サイクリングでも異色なのが、離島サイクリング。浜松町の竹芝桟橋から出港している東海汽船を使うと、伊豆大島、三宅島、八丈島など東京にある離島に行くことができます。初離島はアップダウンが多いため、バッテリーの消耗が激しいため、Benelli MiniFold 16での離島サイクリングがオススメしません。

CycleTrip BASEでBenelli MiniFold 16をレンタルする場合に必要な料金

東京23区、秋葉原エリアでレンタサイクルを展開しているCycleTrip BASEでは、内装3段変速仕様のBenelli MiniFold 16 Popular プラスのレンタルを行なっています。料金は1日6000円、1週間で1万6000円、1ヶ月で2万1000円です。

オプションの補償には、車両補償、盗難補償、ロードサービスの3つの有料サービスを用意しています。

車両補償は、接触事故など警察から事故証明を貰う事故が発生した時、万が一車両を損傷してしまった場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の20パーセントで、Benelli MiniFold 16 Popular プラスの場合、1日料金の場合は1200円、1週間料金の場合は3200円、1ヶ月料金の場合は4200円です。

盗難補償は、万が一レンタルした車両が盗難された場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の10パーセントで、Benelli MiniFold 16 Popularの場合、1日料金の場合は600円、1週間料金の場合は1600円、1ヶ月料金の場合は2100円です。

ロードサービスは、メカトラブルなどで走行不能になった場合や、チェーン切れで走行不能になってしまうなどのトラブルで利用できる搬送サービスで、加入会費は1ヵ月まで2000円です。

レンタルオプションでは、万が一の頭を守るためのヘルメットやペットボトル飲料を車体に装着するためのボトルケージをオプションで用意しています。料金はヘルメットは1週間で500円、ボトルケージが500円です。

CycleTrip BASEのレンタサイクルは店舗だけでなく、有料で宅配サービスを実施しています。宅配可能エリアは東京都では台東区、墨田区、荒川区、千代田区、文京区、中央区、足立区、葛飾区、江東区、港区、江戸川区、北区、目黒区、品川区、豊島区、板橋区、練馬区、新宿区、中野区、世田谷区、大田区、渋谷区、杉並区、三鷹市、武蔵野市、調布市。千葉県では、松戸市、市川市、船橋市、千葉市、柏市の一部エリア。埼玉県では、草加市、川口市の一部エリア。神奈川県では川崎市、横浜市の一部エリアで、宅配サービスを行っています。料金は片道料金で最低2000円からです。

料金の支払いは、VISA,MASTER,DINNERS,AMEX,JCBの各種クレジットカード、交通系ICカード、QRコードでの支払いに対応しています。デビットカードを含む現金での支払いの場合、一般のレンタルではレンタル料金にプラス1000円が、長期レンタルではレンタル料金にプラス2000円が必要となります。長期レンタルの場合、50000円のデポジット(保証金)が必要で、返却時に車体に故障などがない場合など、車体に異常がなく返却された場合はデポジットは全額返金を行います。また、保険証にて勤務先や、学生証を確認した場合はデポジットは不要になります。

コンパクトながら街乗りが楽しめるBenelli MiniFold 16 Popular プラスをCycleTrip BASEで乗ってみては如何でしょうか。

Benelli MiniFold 16とBenelli ZERO N2.0の違いは?

Benelli MiniFold 16を購入する時、同社の電動アシスト折りたたみ自転車「ZERO N2.0」にも興味を持つことがあるでしょう。ZERO N2.0は、20インチの折りたたみ自転車タイプの電動アシスト自転車。MiniFold 16と比較して、ホイールサイズは20インチと大きく、車体には折りたたみヒンジに、ポタリングにも対応する外装7段変速、後輪に装備されたインホイールモーター、36V 7.8Ah 280Whバッテリーを装備するなど、MiniFold 16とは全く違う折りたたみ自転車タイプの電動アシスト自転車です。

MiniFold 16がコンパクトで街乗りを重視したのに対し、ZERO N2.0は、ホイールが大きく、スポーティな走りにも対応した後輪インホイールモーターやMiniFold 16よりも容量が大きい280Whバッテリーを搭載することで、街乗りからサイクリングまで対応しています。

MiniFold 16がゆったりとしたスピードで街乗りを楽しむための折りたたみ電動アシスト自転車なのに対し、ZERO N2.0は、積極的に変速を使用して、軽快に走る事も可能です。折りたたみサイズは、全長840ミリ×全幅450ミリ×全高660ミリと、Benelli MiniFold 16シリーズの全長890ミリ×全幅450ミリ×全高630ミリと比較して、折り畳み時の全長は短いですが全高は少し高めとなっています。

CycleTrip BASEではBenelli ZERO N2.0をレンタルすることが可能。料金は1日6000円、1週間で1万6000円、1ヶ月で2万1000円。それぞれレンタルを行って違いを試してみるのも良いでしょう。

CycleTrip BASEではBenelli MiniFold 16 Popularをアウトレット価格で販売中

CycleTrip BASEでは、Benelli MiniFold 16 Popular プラスのレンタサイクルを用意しているだけでなく、Benelli MiniFold 16 Popularの販売も行っています。フレームにほんの少しの傷があるだけで、新品同様の車両のアウトレット車両で、価格は120,000円(税込)。新車価格が134,090円(税込)なので、14,090円ので購入することができます。E-Bikeはアウトレット車両の販売を行っている所が少ないので貴重です。レンタサイクルで使われているBenelli MiniFold 16 Popularプラスとの違いは変速機が無いシングルギアを採用していること。ギアの重さはBenelli MiniFold 16 Popularプラスの内装3段ギアの内、2段目とほぼ同じギア比となっているので、試乗で確認したいと思う人は、Benelli MiniFold 16 Popularプラスのギアを2段目に入れて試乗するのをお勧めします。

Benelli MiniFold 16 Popular プラスはCycleTrip BASE公式通販サイトでも販売中。送料は10000円になりますが、秋葉原と名古屋(鶴舞)店舗での受け渡しの場合、完成車としての受取が可能。その場合は、送料は不要になるので、お手頃価格で乗れるのが嬉しい所です。MiniFold 16には興味はあるけど少し値段が高いと思う人は検討してみては如何でしょうか。

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