雨が降っても自転車で楽しむ方法をピックアップ!

 

サイクリングを行う時に問題になるのが天候の悪化です。サイクリングは外で楽しむアウトドアの趣味のため、晴れの日ならまだしも、雨や風があると、サイクリングを行うのが楽しくないということがよくあります。そこで、今回は室内で楽しめるサイクリングなどを紹介します。

インドアサイクリングスタジオ


インドアサイクリングスタジオは、管理された室内環境の中で、エアロバイクを使用したサイクリングフィットネスを提供する施設です。自転車を室内で体験するのではなく、サイクリングで行う有酸素運動を室内で行う施設で、シェイプアップやフィットネスを行う人向けの施設となります。
インドアサイクリングスタジオはインストラクターが指導するのが一般的で、初心者でも目標を達成できるようにアドバイスなどを行うことがあります。また、グループレッスンを行うこともあり、ワークアウトをより楽しいものにし、参加者のモチベーションを高めることもあります。また、インドアサイクリングスタジオでは、初心者以外にも高強度のワークアウトを行う上級者向けのプランもあり、高強度のトレーニングから、リラックスした低負荷のワークアウトまで、さまざまなクラスとスタイルが用意されているのが一般的です。

インドアサイクリングスタジオは、その名の通り、室内で管理された環境で行うため、温度と換気をコントロールできるため、外の天候に左右されず、より快適なワークアウトが実現できます。さらに、スタジオによっては最先端のサウンドと照明システムが装備されていることが多く、ワークアウトの経験を高めることができる没入感を重視した環境を作り出している所もあります。自転車を必要とせず、気軽にワークアウトを行いたい場合はインドアサイクリングスタジオが良いでしょう。

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スマートトレーナーを使用する

 

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室内で自転車のトレーニングを行うサイクリングトレーナーには様々なのがありますが、近年注目されているのがスマートトレーナーです。

スマートトレーナーは、新しいタイプの室内用自転車トレーナーで、仮想トレーニング環境を採用することで、単純なトレーニングをバーチャルライドとしてゲームのように楽しむことができる室内トレーニングトレーナーです。

 

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スマートトレーナーで有名なのは、Wahoo、Tacx、ELITE、SARIS、Xploverが有名です。トレーナーはコンピュータ、タブレット、スマートフォンに接続され、バーチャルソフトウェアがトレーナーの抵抗をリアルタイムで制御し、ライドの地形や状況をシミュレートします。これにより、従来のトレーナーでは負荷が一定であったのに対し、より魅力的でリアルなインドアライディングを体験することができます。

 

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スマートトレーナーの大きな特長は、出力、速度、ケイデンスなどのデータを正確に計測・記録できることです。このデータは、トレーニングの進捗状況や目標設定や体力の向上度合いの測定に利用できます。他にも、ライド中に抵抗レベルをカスタマイズしてコントロールできる物もあります。登り坂や下り坂など、地形の変化をシミュレーションして、それに応じて負荷を調整することができるため、室内トレーニングがより楽しく行うことができます。

そして、スマートトレーナーと言えば、バーチャルサイクリングソフトと組み合わせることでゲーム感覚でトレーニングを行うことができる所でしょう。スマートトレーナーと接続することができるバーチャルサイクリングソフトには、Zwift、Rouvyなどの仮想トレーニングソフトウェアがあり、これらのソフトと連携することで没入感のある、インタラクティブでリアルなインドアトレーニング体験を実現するように設計されています。

 

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Zwiftは、インドアトレーニングを求めるサイクリストの間で人気を博しているバーチャルトレーニングアプリ。2014年に登場したZwiftは、シンプルなオンライントレーニングプラットフォームから、さまざまなライディングオプションを備えた多様なバーチャルワールドへと成長しました。

Zwiftでは、ソーシャルイベント、定期的に開催されるレース、タイムトライアルがあり、世界中の何百、何千ものサイクリストと交流し、架空の島ワトピアやロンドンなどの現実世界の大都市を含むZwift内の仮想世界を走ることができます。

Zwiftのデフォルトの仮想コースは、平坦な部分と急なヒルクライム部分がある架空の島「ワトピア」。コース上にはスプリントセクションがあり、山岳コースで最速タイムを出した選手にはKOM(King of the Mountains)またはQOM(Queen of the Mountains)という称号と特別なジャージが与えられます。

Zwiftでは、ワトピアのほか、ロンドン、インスブルック、ニューヨーク、リッチモンド、ハロゲート、ボローニャ、そしてイベント専用の架空の市街地「クリットシティ」のコースでバーチャルライディングを楽しむことができます。


Zwiftのライバルで有名なRouvyは、Zwiftと同様にバーチャルコースでトレーニングを行うことができるバーチャルトレーニングアプリケーションですが、Rouvyの最大の魅力は、実写のコースです。Rouvyの関係者や個人がアップロードした動画でコースを運営することができ、現地に行く必要もなく世界中のコースを実写動画でトレーニングすることができます。

国内で走れる動画付きコースの例としては、「榛名山ヒルクライム」「嬬恋キャベツヒルクライム」などのヒルクライムや、「伊豆CSC」「群馬CSC」などのサーキットコースが挙げられます。また、海外のコースでは、アイアンマン関連のコースや、ラルプ・デュエズなどのツール・ド・フランスのコースがあります。

コースを自作する場合、GPSモードにした状態でGoProなどのカメラで撮影したり、サイクルコンピューターでログを取ることで、自分で作った動画やルートをアップロードすることができます。

スマートトレーナーは従来のサイクルトレーナーと比較して高価ですが、さまざまなメリットや機能を備えています。また、バーチャルサイクリングに気軽に楽しめるのも大きいでしょう。

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インドアバイクパーク

サイクリングは、あらゆる年齢やスキルレベルの人々に人気のある楽しいアクティビティです。ただし、悪天候や季節の変化により、乗れる時間と場所が制限されることがよくあります。その中でもリアルに楽しめるのがインドアバイクパークです。

インドアバイクパークとは、サイクリング愛好家のために特別に設計された屋内施設です。主にBMXやMTB向けが殆どで、バンプトラック、ダートジャンプ、スラロームコース、BMXやフリースタイルライディングのエリアなど、ライディングを行うことができるのが特徴です。

インドアバイクパークは、悪天候や季節の変化が無いため、一年中乗って練習できることが可能です。さらに、インドアバイクパークは、さまざまなライディング体験やチャレンジを行えることが多いです。


インドアバイクパークは、日本国内では数えるほどしか無く、その殆どがBMX・MTB用です。これらインドアバイクパークは、自転車を走らせるテクニックを上げることができます。場所によってはMTBやBMXを所有していなくても楽しめることがあるので気軽にやってみてはいかがでしょうか。

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新たなサイクリングコースを探してみる


天候が悪い場合、室内にいる場合、スマートトレーナーなどでサイクリングを楽しむ以外に、新たなサイクリングルートを探してみるのも1つです。その中でも注目しておきたいのがナショナルサイクルルートでしょう。

ナショナルサイクルルートは、安全で魅力的なサイクリングコースを認定し、サイクルツーリズムの振興に寄与する日本国内の制度です。2018年に「自転車活用推進計画」の一環として創設され、2019年には情報発信のためのガイドラインが制定されました。ナショナルサイクルルートに認定されるには、原則全長100キロメートル以上であること、歩行者や自動車と分離されていること、迷子にならないよう青線などの標識があることなど、厳しい条件をクリアする必要があります。また、様々な交通機関の回送手段があること、トイレやサイクルラックなどの設備を備えた休憩所、自転車を室内で保管したり洗濯したりできる宿泊施設を約60キロメートルごとに設置する必要があります。さらに、自転車のトラブルや緊急事態に対応するため、現地での修理、補修部品の販売、サイクルタクシー、事故対応のための緊急アクセスルートなどの設備が必要です。

 

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現在、つくば霞ヶ浦りんりんロード、ビワイチ、しまなみ海道サイクリングロード、トカプチ400、太平洋岸自転車道、富山湾サイクリングコースの6ルートが指定されています。さらに、36の地域モデルルートが設定されています。これらのルートは官民連携で整備されており、協議会などの主体が存在し、一体的に規格の維持に努めています。全国サイクリングコース制度は、日本における自転車の普及と地域振興に寄与することを目的としています。

サイクリングルートには様々な所があるので、雨が降ったときなど、自転車を走行する機会がない場合は、サイクリングルートの構想を練ってみるのも良いでしょう。

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(番外編)自転車ゲームを楽しむ

ここまで、室内でも自転車を楽しむ方法を紹介しましたが、天候が悪い日は自転車に乗らないでゆっくりしたいと思う人もいるでしょう。そんな時に楽しみたいのが自転車を題材にしたゲームです。

自転車を題材にしたゲームは少ないですが存在しており、中には人気作品もあります。ここでは、いくつかの自転車を題材にしたゲームをピックアップしましょう。

DESCENDERSは、ダウンヒルマウンテンバイクのエクストリームスポーツの世界を完全に再現した物理ベースのレースゲームです。ゲームのスピードは驚くほど速く、プレイヤーはジャンプでトリックを決め、コースに沿って走ることで得点を稼ぐ必要があります。物理法則に則ってトリックを決めるため、バイクをうまく誘導する必要があり、ミスをしないよう着地も計算しなければならない。ゲームはライフ制で、プレイヤーが一定数のミスをするとゲームオーバーになります。

DESCENDERSの特徴は、ステージが自動生成されることが挙げられ、高原、森、渓谷、雪山の4パターンのコースが用意されています。どのコースも一期一会で、プレイヤーはトリックを繰り出しながら盛り上がります。ゲームには3つのチームがあり、プレイヤーは所属するチームによって異なるバイクを選択し、異なる衣装を身につけることができます。また、カスタマイズも可能で、様々なバイクやアバターを選択することができます。

プロサイクリングマネージャー2022は、サイクルロードレースのチームを運営するシミュレーションシリーズ。ツール・ド・フランスに出場するプロサイクリストのスカウトや育成を行うシミュレーションゲームで、選手としてレースに出場する要素はなく、人材マネジメントの要素が中心となっています。

プロサイクリングマネージャー2022の大きな特徴のひとつは、プレイヤーが詳細な情報を評価して “勝者 “を発掘・育成する人材マネジメントの要素。新たに実装されたタレントスカウティングシステムでは、6段階で評価された2,000人の若手レーサーを吟味することが可能。また、他のプレイヤーと一緒にツール・ド・フランスに出場し、育成の成果を確認できるオンラインマルチプレイヤーモードも用意されています。残念なことに日本語に対応していませんが、語学力があれば挑戦したい作品です。

自転車旅を題材にしているのがシーズン 〜未来への手紙〜。このゲームは人里離れた村に住む若い女性となり、初めて自転車で世界を探索し、激変によってすべてが失われる前に記憶を集めていくゲーム。プレイヤーは自転車で世界を探索し、道中で写真を撮ったり、音や記憶を記録する機能を備えています。

ゲームは、探索、記録、人々との出会い、そして周囲の不思議な世界の謎を解き明かすことに重点を置いており、一般的なゲームでよくある戦闘やサバイバル要素はありません。旅には感動がつきもので、何気ない日常の記憶とその記録というテーマがゲーム全体にあり、他のゲームには無い独特の雰囲気をもたらしています。

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(番外編)自転車映画や本などを読んでサイクリングの想像をふくらませる

自転車に乗れない時、気軽に楽しむのなら自転車映画や本などを読んでサイクリングの想像をふくらませるのも良いでしょう。ここでは、自転車映画や自転車本を紹介します。

“那須 アンダルシアの夏 “は、自転車ロードレースのエキサイティングな世界を描いた日本のアニメーション映画。スペインの自転車ロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を舞台に、主人公のペペ・ベネンヘリが、複雑な私生活とプロのロードレーサーとしての挑戦を繰り広げる姿を描いています。

パオパオビールがスポンサーを務めるロードレースチームのアシスタントレーサーであるペペは、レーサーとしての責任と解雇の危機、さらに兄と元恋人のカルメンの結婚というプレッシャーが両立したストーリーとなっています。茄子 アンダルシアの夏には続編として茄子 スーツケースの渡り鳥があり、こちらは所属チームの相棒であるチョッチとの信頼関係が物語の柱となっています。

近年の自転車本の中でも注目なのが「おりたたみ自転車はじめました」。このコミックエッセイでは、主人公のさえこが、それぞれの魅力と発見に満ちた6つのコースに出発します。

井の頭恩賜公園で焼きたてパンを食べる朝ごはん、荒川沿いの旅など、紗栄子の冒険には、自転車旅行ならではの小さな発見がいっぱいです。十条の路地裏の桜散策、四万温泉の温泉旅行などがあります。他にも、これから折りたたみ自転車を購入する人に向けて、役立つ情報やコツが満載です。折りたたみ自転車の選び方から、バッグの中身まで、自転車旅行の醍醐味を味わえるコミックエッセイとなっています。

 

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また、様々な自転車ドキュメンタリーの中でも注目したいのが「栄光のマイヨジョーヌ」でしょう。栄光のマイヨジョーヌは、オーストラリアのプロ自転車ロードレースチーム「グリーンエッジ」を軌跡を紹介するドキュメンタリー映画です。

2010年、実業家であるジェリー・ライアンは、結果だけでなく、チームメンバーの個性や協調性を重視したロードレースチームを作ることを目標に、グリーンエッジを設立。本作では、5年間にわたる国際レースでのチームの歩みを追いながら、活躍する選手、困難に立ち向かう選手など、さまざまな選手の目を通して、チームの信念や姿勢をクローズアップし、プロのロードレースの興奮を体験したい人にお勧めのドキュメンタリー映画です。

アウトドアスポーツである自転車は、雨が降ると楽しく走ることができないという欠点があります。しかし、外で走るのにこだわらず、外で走れないのを逆に活かして楽しむのも1つでしょう。

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