スポーツサイクルを購入した際、雨の日や夜にやっておきたい事を解説

ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、折りたたみ自転車などのスポーツサイクルを購入して、楽しむ時に困るのが、雨の日や夜でしょう。

勉学や仕事を行っていると、どうしても自転車に乗る事が少なくなることが多いでしょう。そのため走ることができる時間が夜しか無いことも少なくありません。また、走りたい時に天気も常に晴れているわけでもありません。曇りならまだ良い方で、風が吹いている時や雨が降っている時もあり、自転車に乗るのが難しいこともあります。

そこで、今回は、スポーツサイクルを購入した際、雨の日や夜に行っておく事のお勧めを解説します。

自転車保管は雨に備えて、室内置きやカバーをかけるなどの対策が必要


自転車を購入した場合、どうしても保管場所が必要になります。自転車は雨に濡れ続けると、フレームなどの車体やネジなどの部品にサビが発生したり、ハンドルグリップなどのゴム類が紫外線でベトベトになる、同じく紫外線で退色し車体が劣化する、車体の駆動部に入っているグリスが流れ落ちてしまい、そのまま走ると壊れてしまうなどの問題があります。

そのため、自転車を保管する場合は、できるだけ雨に当たらない場所で保管するのが良いでしょう。自転車を室内保管を行う場合、保管エリアの下に汚れ防止用のマットを引いておくのをお勧めします。

もし、室内保管が難しい場合でも、置き場所は工夫しましょう。できるだけ屋根付きのエリアに保管するのが一番ですが、保管場所に屋根が無いのなら、自転車カバーをかけましょう。自転車カバーを使用すれば、車体や部品、ネジの錆や、紫外線による車体や部品の劣化を抑えることが可能です。あ

自転車カバーは、様々な物がありますが、最低でも1000円以上、サイズも比較的大きめのを購入して、風や雨がの対策を行いましょう。この場合、自転車カバーは紫外線の影響で徐々に劣化して行ってしまうため。そのため、自転車カバーは定期的に交換しましょう。

雨の日・夜中などに室内で楽しめるスポーツサイクルライフは?

 

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雨の日や夜中でスポーツサイクルライフを楽しむので一番簡単なのは、室内で行えるメンテナンスや、ローラー台でのトレーニングでしょう。

メンテナンスに関しては、部品の交換など、工具を使用する場合はスポーツ自転車の知識や、自転車用の専用工具が必要なので、知識がない状態での分解整備を行うのはやめておきましょう。

スポーツ自転車初心者なら、取り扱い説明書を読みつつ、書いてある規定の場所を点検してみることをオススメします。多くの人は、構造がシンプルな自転車は大体知っていると思うかもしれませんが、意外と知らないことが多くあります。

取り扱い説明書には、自転車を長持ちさせるコツが多く書いてあり、直し方がわからない場合でも、どのように自転車を点検すればいいのかわかるので持っておきましょう。

室内で自転車を走らせることができるローラー台


雨の日や夜中で外をスポーツ自転車で走るのが難しい場合、一番の主流がローラー台を使って、室内で走る事でしょう。ローラー台は別名サイクルトレーナーとも言います。静止状態の自転車の、主にタイヤを樹脂製のローラーにあて回すことで実際に自転車を漕ぐ事ができる装置です。室内のトレーニングやレース前のウォームアップにも利用できます。

後輪だけでなく前輪もローラーに接触させトレーニングを行う3本ローラー、ホイールを外してバイクを固定させるダイレクトドライブ、後輪のクイックシャフトにローラー台を固定し、タイヤを樹脂のローラーに接触させて動かす固定ローラータイプの3種類があります。

この中で、スポーツ自転車の経験者向きなのが3本ローラータイプ。実際の走行感を重視した設計となっているため、自分でバランスをとりながら走行する設計となっています。また、タイヤとローラーが接触するときにでる騒音で、マンションやなアパートなどの集合住宅では使いにくいという欠点があります。

初心者でお勧めのローラー台が固定式ローラー台です。後輪が固定されているため、転倒する心配がないため、初心者でも安心して使用することができます。価格も物によっては1万円以下で購入できるお手頃な価格もあるので手軽に楽しむことができます。欠点は、後輪が固定されているため、自分でバランスを取らなくても走ることができるので、実走行とは違う感覚で走る感覚があります。

ダイレクトドライブの利点は、ホイールを外すため後輪やタイヤの負担が少なく、3本ローラーのように転倒しないと言う利点があります。一方で欠点はスマートフォンでの操作など、高機能を採用したモデルが多いため、3本ローラー台や固定ローラー台と比較して高価な物が多い傾向にあります。

このようなローラー台を使う際、単純に漕いでいるだけでは、すぐに飽きてしまいます。そのため、何かしらの工夫を行うと楽しくローラー台を漕ぐことができます。

また、ハイエンドのサイクルトレーナーにはスマートトレーナーというのもあります。これは、パソコンやタブレット、スマートフォンなど接続して使用するローラー台。仮想空間と接続することで、上り坂に入ると抵抗が上がるなど、様々な機能を搭載することで、通常のサイクルトレーナーより没入感が高いのを売りにしています。欠点は、通常のサイクルトレーナーよりも高価な所で、価格は10万円以上するものが少なくありません。

サイクルトレーナーを使うのなら、動画やバーチャルサイクリングを楽しんでみよう

 

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一般的には、映画などの動画を見るのが一般的ですが、Youtubeで自転車の車載動画を見ながら走るのも良いでしょう。自転車で走行している動画を見ながら漕いでいると、実際に走行している雰囲気になるでしょう。このような車載動画はYoutubeで様々な動画を見ることができます。

また、Youtubeではなく、ある程度自由度を求めるのなら、Googleストリートビューを活用しましょう。Googleストリートビューは世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するインターネットサービス。サービス自体には、自動再生を行う機能は搭載されていませんが、スマートフォンアプリ「StreetWatcher」や、簡単なプログラミング方法を紹介しているWebサイトがあるため、そこから調べてみるのも良いでしょう。

ストリートビュー ナビ : StreetWatcher:https://street-watcher-app.mystrikingly.com/

近年注目されているバーチャルサイクリングで楽しんでみるのも良いでしょう。バーチャルサイクリングには、「Zwift」「FulGaz」「Rouvy」の3つが有名です。

この中で、一番有名なのがZwiftでしょう。Zwiftは3Dグラフィックで構成されたサイクリングコースを世界中のユーザーと一緒に走行することができます。
一方で、FulGazは、世界のユーザーが投稿した、世界中の道路情報を含んだ走行動画を見ながらトレーニングが可能な所。
そして、Rouvyは実写のコースとバーチャルなアバターを使い一緒に走ることが可能で、ZwiftとFulgazの中間を取っています。

このようなバーチャルサイクリングは、主にスマートトレーナーを使う必要があります。そのため、導入するには多額の費用がかかるという欠点があります。

Zwift(ズイフト):https://www.zwift.com/
FulGaz(フルガズ):https://fulgaz.com/
Rouvy(ルービー):https://rouvy.com/

また、ゲーム内でも自転車を漕ぎたい人には、Grand Theft Auto5のMOD(ゲームの改造などを行う拡張用データ。主にメーカー非公式が多い)「GT Bike V」があります。これは、スマートサイクルトレーナーとGrand Theft Auto5を接続することで、ゲーム内で自転車を漕ぐことができます。こちらはメーカー非公式のアクティビティで、使用方法にコツなどがあるので、パソコン初心者には難しいこともあるかもしれませんが、覚えておいて損はないでしょう。

クライムアクションゲーム「GTA V」の世界をチャリで疾走。結構ハマるかも!?(Impress Watch):
https://www.watch.impress.co.jp/docs/review/minireview/1257064.html

雨が振りそうだと思った時に覚えておきたい事

お天気サイトやアプリの「雨雲レーダー」を活用する

 

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自転車で走りたいと思っても、雨が降りそうな場合が少なくありません。そんな時、覚えておきたいのが天気予報サービスです。天気予報サービスはYahoo!天気・災害やウェザーニュースなどが有名ですが、これらの天気予報サービスは雨雲の動きを予想する「雨雲レーダー」を提供している所があります。Web上だけでなくスマートフォンアプリを入れておくと、今現在いる場所の雨雲予報を自動的に知ることができるアプリもあります。雨雲レーダーを活用すれば、走行可能の有無を容易に知ることができるでしょう。

Yahoo!天気・災害:https://weather.yahoo.co.jp/weather/
ウェザーニュース:https://weathernews.jp/

雨が降ってきたら、ゆとりを持って運転する

もし、雨が降っている中、自転車で走る場合、晴れの日よりもゆっくりと走りましょう。雨の日は、晴れている時と比較して制動力が下がるためブレーキが効きにくくなる、路面が滑りやすくなるため転倒しやすい、前方視界が悪くなるなど、様々な問題があります。そのため、雨が降っている時は、制動力に注意して、スピードを落とし気味に走るのをお勧めします。

レインウェアを事前に用意する

 

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雨の中、自転車で走る場合、よく傘を差して走る人がいますが日本では違法です。自転車で雨対策を行う場合、最善なのがレインウェアを用意しておくこと。レインウェアは上下で分かれている通常のセパレート式と、足まで繋った一体のポンチョ式があります。

セパレート式は、レインジャケットとレインパンツが別体となっており、体や足が濡れにくく、身動きがとりやすい利点があります。一方、脱いて収納するのに時間がかかるという欠点があるため、短距離移動よりも比較的長距離で移動するのに向いています。

一方ポンチョタイプは簡単に着脱できつつ体を覆い、リュックやカゴを1枚で覆えるという利点があります。一方で、雨風が強いときはバタバタとなびいてしまう欠点もあるため、小雨や移動距離が短い場合に使うのに向いているでしょう。

また、雨の中を長時間で走るのなら、レインシューズカバーを持っておきましょう。レインシューズカバーを使うと、雨で靴が濡れてしまい駄目になってしまう問題を解決します。他にも、時と場合によってかばん用・リュック用カバーを持っておくのも良いでしょう。

レインウェアやレインカバーを選ぶときは「耐水圧」を確認しておきましょう。耐水圧とは、生地が水を吸収しない最大の水圧を示した数値で、値が大きければ大きいほど雨が滲みにくくなります。レインウェアは自転車以外でも使用できるため、ある程度、質が高い物を購入したほうが良いでしょう。

夜間走行は、すぐにブレーキをかけて停止する速度で走るのがベスト

夜中、自転車で走る場合、すぐにブレーキをかけて停止する速度で走りましょう。目に見えやすい雨に関しては、多くの人が注意して走る場合が多いですが、夜間走行の場合、一旦慣れてしまうとある程度スピードを出して走る事が少なくありません。しかし、夜間で見える場所はライトが当たる場所だけで、ライトの明かりが当たらない場所は非常に見えにくくなります。そのライトの明るさも昼間と比べたら、決して明るくありません。そのため、昼間の感覚で走行していると、いきなり段差に遭遇したり、壁に当たって激突する可能性があります。そのため、夜間走行を行う際は、できるだけスピードを出さず、すぐにブレーキをかけて停止する速度で走りましょう。

夜間走行をメインに行うのならヘッドライトはできるだけ明るいのが良い

 

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夜間走行やトンネルを走る際に必要なフロントライト。自転車用フロントライトは道路交通法により、前方から10メートル先の障害物を確認できる明るさが必要で、カンデラ(光度)にすると400cd以上必要とされています。自転車用フロントライトに必要なルーメンは、最低でも市街地など街灯の多い場所では200lm、街灯の少ない住宅地では400lm、街灯のない山道では1000lmは必要だと言われています。

特にナイトライドを積極的に楽しみたい場合、できるだけ明るいライトを使用するのをお勧めします。明るいライトを使用したほうが、周りを見て走行する際の疲労感が大きく違います。

ナイトライドで必需品のテールライト


自転車の後方に装着して、クルマなどの視認性を向上させるために装着されるのがテールライト。テールライトは1000円以下で購入できる物から、3000円以上の物まであり、様々なのが用意されています。

テールライトは道路交通法では、赤色で、夜間、後方100メートル先の距離から点灯を確認できないといけません。

テールライトに使われている電池には、乾電池タイプとUSB充電タイプ、ソーラータイプの3つがあります。価格が安い電池式は、大きいですが電池交換が楽で扱いやすい乾電池式と、コンパクトな一方で電池容量が少ないボタン電池式があります。夜間走行を積極的に楽しむ人には、ボタン電池仕様は電池残量が少ないので、電池容量が比較的多い乾電池式がお勧めです。

最近主流となっている充電式は、乾電池不要で手軽に使用できるだけでなく、自転車のスピードの変化に合わせて作動する簡易ブレーキランプとして機能を持つ物など、従来のテールライトにはない多機能が搭載されています。他の人に自分を認知させる場合、1000円クラスでも良いので、テールライトを装備しておきましょう。

付けておいたほうが望ましいリフレクター

自転車での夜間走行ではテールライトだけでなくリフレクターも重要です。テールライトが認知されてきている中、リフレクターは他車のライトが無いと光らないですが、リフレクターと同じく重要な物です、リフレクターは様々な場所に装着すると、光が当たった場合、そこに自転車があるのかわかりやすくさせる効果があります。

リフレクターを装着するのにお勧めなのが、ホイール、ペダルといった、テールライトに装着できない所に装着するのが良いでしょう。ホイールに関しては、車体横で、回転する物体に装着することで目立ちやすい効果があり、ペダルに関しては、漕いでいる時、リフレクターも上下移動することで同じく目立ちやすいです。

また、リフレクターにも大型タイプのリフレクターを装着するのも1つです。大型リフレクターで有名なのが三角リフレクター(おにぎりリフレクター)で、これは、ロングライドを行う人が多く装着したことで有名になりました。通常のリフレクターよりも大きいため、他車から注目されやすい一品です。

通常の晴れの日と比較すると走りにくくてリスクがある「雨の日」や「夜間」での走行。晴れた日があまりなく、思い通り走ることが難しい日がある時は、紹介した内容を参考にしつつ自転車生活を楽しんで見ては如何でしょうか。

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