中古マウンテンバイク、中古クロスバイクを購入する際に必要な物を徹底解説

マウンテンバイクやクロスバイクといった、スポーツサイクルを購入するさい、新車にするか中古車にするか悩むことがあると思います。特に、2020年から発生した新型コロナウイルス感染症の影響により、世界各地で発生した感染拡大により、公共交通機関の使用を回避するための交通手段の1つや、行動制限中の運動手段の1つとしてサイクリングを奨励する所が多く見られ、自転車の需要が高まりました。また、製造工場も、新型コロナウイルスの影響により稼働停止に陥い、生産ラインのストップや減産を実施し、生産台数が少なくなり、自転車価格が高騰。新車価格はコロナ禍前と比較して38パーセント近く値上がりしたモデルも存在します。

そのため、ここ最近、注目されているのが中古自転車です。自転車の中古市場は高価格帯のモデルが一般的でしたが、今ではかつてはエントリーモデルと言われていたお手頃な価格帯の中古自転車も注目されています。

中古クロスバイク、マウンテンバイクを購入するメリット・デメリット

中古のクロスバイク、マウンテンバイクを購入するメリットと言えば、価格が安いということ。中古自転車の価格は、新車と比較して2割引きから4割引きが多く、場合によっては半額近い価格で購入することもできます。できるだけ、低価格でクロスバイクやマウンテンバイクを購入したい人には、中古自転車は魅力でしょう。また、中古自転車なら、既に生産終了となっているモデルも購入することができるのも嬉しいところです。

一方で中古自転車は、新車と比較すると、部品の消耗など車体が劣化している事が多いです。また、中古は車種によって劣化具合が違うため、大きく劣化した中古自転車を購入すると、後々で困る事がよくあります。

中古自転車を購入する際、どの部分をチェックすれば良いのでしょうか。今回は街乗りやちょっとしたサイクリングに使う中古クロスバイクやマウンテンバイクの選び方を紹介します。

車体サイズが合っているか

 

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中古クロスバイクやマウンテンバイクを選ぶ際、最初にチェックしたいのが、車体サイズが合っているのかということです。クロスバイクやマウンテンバイクには、洋服や靴と同じく身長に合ったサイズがあります。身長に対して車体が小さいと、非常に窮屈になります。一方で身長に対して車体が大きいと、体が伸びてしまい非常に乗りにくいという問題があります。洋服や靴を購入する際はサイズを選ぶのと同じように、中古自転車を選ぶ際はサイズを見て購入しましょう。また、サイズが合っていない場合は、どんなに良い中古自転車でも購入しないのをおすすめします。

全体的な傷や汚れをチェックする

 

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中古自転車を選ぶ際は、まず、車体全体の汚れをチェックしてみましょう。中古自転車の場合、自動車やオートバイと同じく基本的には洗浄してから展示するのが一般的です。ただ、自動車は元の外装の塗装の質が良いため、長期間経過した自動車を除けば洗車すれば綺麗になります。それだけでなく、外装部品に塗装を施したり、交換を行うことで見た目を綺麗にすることが可能なため、騙されやすい問題があります。

一方で、自転車の場合は、塗装を施そうとしても車体が小さく、車体単価も自動車やオートバイよりも安いため、塗装などで見た目を綺麗にしようとしても、部品着脱の時間やコストがかかるため難しいです。そのため、自動車やオートバイと比較して見た目だけを良くして価値を吊り上げたのような中古自転車を作るのは難しいです。

中古自転車をチェックする際、細かいキズに関しては、中古のため、あるのは仕方ないと考えましょう。ただ、全体的にキズが多すぎる場合や、塗装の劣化など“やれている”場合は、外で長期間放置されていると考えましょう。自転車は屋内保管が一番良く、屋外保管でも自転車カバーをかけて保管すると自転車の劣化を抑えることができます。

その一方で、屋外で自転車カバーをかけず保管すると、太陽の紫外線による塗装の劣化や、雨による錆で車体が傷みやすいです。外観が非常に傷んでいるということは、放置期間が長いというだけでなく、雨ざらしの期間が多いということ。雨ざらしを長時間行っていると、酸性雨による塗装の劣化や、回転部分に入っている油が流れ落ちていたり、部品の劣化が通常よりも激しい可能性があります。このように、自転車の使い方が荒いと感じたら、丁寧に扱っておらず定期的な調整や修理は行っていないと見るべきでしょう。

チェーンが錆びていないかチェックする

中古自転車を購入する際、車体だけでなくチェーンが錆びていないかチェックするのは定番です。

自転車のチェーンは定期的に注油する必要がありますが、中古自転車でチェーンが錆びている場合は、前の所有者の保管方法が荒いと思ったほうが良いでしょう。チェーンは最低限でも定期的に注油する必要があります。そんなチェーンが錆びているということは、定期的なメンテナンスを行っていないと判断しましょう。このような状況の場合、チェーン以外の部品のダメージも大きいと考えたほうが良いでしょう。中古自転車を購入する際はチェーンが錆びた物を購入するのはおすすめしません。

ホイールが振れていないか

中古自転車はフレーム(車体)だけでなく、ホイールもチェックしましょう。自動車やオートバイで主流となっているホイールは金属で成形されているのが一般的ですが、自転車の場合、金属やカーボンのリムとスポークなどを組み合わせたスポークホイールを採用しています。スポークホイールの利点は走行時の衝撃吸収に優れており、自転車のホイールでは、金属製やカーボン製の一体型ホイールよりも軽量なため主流です。一方で、スポークホイールの欠点は、定期的にスポークの点検や調整などのメンテナンスを行わないと錆や折れ等の不良が出てしまう事があります。

中古自転車の場合、最初にホイールをチェックしたいのは、ホイールを手で回してみましょう。メンテナンスされていない等の不良ホイールは、ホイールが大きく左右や上下に振れている場合があります。また、ホイールを回してみて“カンカン“と音がなるような事があったら、スポークが折れていて、ぶらぶらと動いている音の可能性があります。スポークが折れていると、初心者では簡単に直す事はできず、スポークが折れた状態で走行し続けると、ホイールが曲がった状態で戻らない可能性もあります。そのため、スポークが折れた中古自転車を購入するのはオススメしません。

タイヤの消耗度やハンドルグリップをチェックする

中古自転車を購入する際はタイヤの消耗度をチェックしましょう。自転車にかぎらず、中古自動車や中古オートバイでは、販売されている場合でもタイヤの消耗が激しい物があることが少なくありません。中古自転車の場合、タイヤの溝が明らかに減っている、ヒビ割れが発生している場合、早急に交換する必要があります。また、ハンドルグリップも劣化が激しいと、グリップのゴムがベトベトしているという事があるので、早急に交換する必要があります。

防犯登録の抹消・譲渡証明書があるか

自転車の所有者は、都道府県ごとに防犯登録を行うことが法律で義務付けられており、中古自転車の場合も最寄りの自転車販売店で防犯登録が必要です。

中古自転車で防犯登録を行う時に気をつけたいのが、前所有者の防犯登録が抹消されているかどうか。もし防犯登録が抹消されていなければ、新しく登録をすることができない事があります。前の所有者の防犯登録を残っている場合、警察に職務質問され、前所有者の防犯登録があったため、窃盗容疑をかけられる、前オーナーの登録が残っているため、再登録できないと言う話もあります。

このようなトラブルを避けるため、購入する際には、前所有者の防犯登録が抹消されているかを確認しましょう。

そして、中古自転車を購入する際は、譲渡証明書の発行を行ってくれるか確認しましょう。自転車の防犯登録を行う際、譲渡証明書が無いと防犯登録を行ってくれません。そのため、中古自転車を購入する際は、譲渡証明書の作成をお願いしましょう。

基本的にボロボロの自転車を直すのは、新車を買うよりもお金がかかると考えたほうが良い

中古自転車を購入する際、きれいな状態で程度の良い中古自転車と、傷が多く程度が悪い中古自転車のどちらを選べば良いでしょうか。

程度の悪い中古自転車を購入する際、注意したいのが、自転車の部品は高いということです。もし、ホイールのスポークが折れていて、チェーンは錆だらけで動かない、タイヤにはヒビが入っていて交換が必要なクロスバイクを購入した場合、部品代はどれだけ必要でしょうか。ホイールに関しては、スポーク交換で調整できない場合、片輪で5000円以上、チェーンはグレードにもよりますが、最低でも1500円以上かかります。タイヤは一般的なスポーツ自転車で一本2500円以上、ハンドルグリップは1500円以上必要です。また、程度によってはさらに沢山の部品を交換する必要性が発生するでしょう。

そして、部品交換にはパーツだけでなく、部品を交換する際に使う工具や、部品の取り外し方や装着の仕方を覚える必要があります。また、部品交換を自分で行わない場合、自転車店に頼む必要がありますが、その場合は工賃も必要です。

これは、中古自転車だけでなく中古自動車や中古オートバイでも同じですが、非常に程度が悪い物を綺麗に直すには、新品を購入したほうが安くなります。これは、新車を製造する際は組み立てを効率化し、部品を大量に発注し大量生産を行うことで低価格を実現しているためです。逆に修理の場合は、壊れた所の診断から部品の脱着、交換に時間がかかり、部品も少数で発注する必要があるため、価格を安くできる部分はありません。

程度の悪い中古自転車を購入するのなら、その自転車に思い入れがあるなど、高額な修理費が必要になっても直したいと思う自転車にしましょう。シンプルに自転車にコストを抑えたいと思う人は、できるだけ程度の良い自転車を購入するのをオススメします。

中古自転車を購入できる場所は?

中古自転車を購入するには、一般的にはリサイクルショップを思い浮かぶことが多いですが、実際には様々な方法があります。ここでは、中古自転車を手に入れることができる方法を一挙紹介します。

玉石混交で上級者向けの「ネットオークションやフリーマーケットサイト」

中古自転車のネット購入でよく思い浮かぶのが、ヤフーオークションやメルカリなどのフリーマーケットサイトでの購入でしょう。ネットオークションやフリーマーケットサイト

の利点は、全国にある沢山の中古自転車を選ぶことができる事でしょう。自転車の程度に関しては玉石混交で、新品同然の中古自転車から非常に程度が悪い中古自転車まで、様々な種類があります。また、写真だけで購入する必要があるため、見過ごしている部分があり、実際に手に取ると思っていた物と違うような場合もあります。

また、ネットオークションの場合は、白熱して値段が上がっていき、最終的には新品の自転車を購入するのとあまり変わらない金額になってしまうこともあります。

また、購入した際に覚えておきたいのが、自転車を送る際の送料です。自転車は、一般的な荷物と比較して重量が重く、車体が大きいため、送料が高額になります。送料を覚えておかないでうっかり購入すると、新品の自転車を購入したほうが安いこともあります。ネットオークションやフリーマーケットアプリでの中古自転車購入は中級者から上級者向けと言っていいでしょう。

実際に実車を見ることはできるが、玉石混交の「リサイクルショップ」

中古自転車を選ぶ際に定番と言えるのがリサイクルショップです。リサイクルショップはオフハウスなどのチェーン店などが有名ですが、多くの店舗で様々な中古品を扱う中の1つに中古自転車を取り扱っています。リサイクルショップの利点は、実車を見ることができるため、状態を細かくチェックすることができる事でしょう。程度に関してはチェーンが錆びていて走行できずリサイクルショップの商品として使用できる商品は非常に少ないです。ただ、整備を行うことができる店員の有無によって、細かい整備の質が変化します。また、この後に述べる中古自転車専門店と比較すると、商品のラインナップは少ない傾向にあります。リサイクルショップの中古自転車は中級者向けと言えるでしょう。

値段はやや高めだが狙い目な「中古自転車専門店」

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車ブームにより、新車販売店だけでなく中古自転車販売店が登場しています。中古自転車専門店で有名なのが「サイクリー」、「サイクルパラダイス」、「バイチャリ」が有名です。また、近年では全国的な自転車チェーン店「サイクルベースあさひ」でも、「ロハスサイクルあさひ」を展開し、中古自転車市場に参入しています。

中古自転車専門店の特徴は、豊富な中古自転車のラインナップが特徴です。また、詳細な説明や解説を行っている所もあり、事前にメンテナンスを行っているのが特徴です。実店舗で展示されている自転車の場合、細かい所までチェックすることができるのも売りでしょう。中古自転車を探す場合、初心者なら中古自転車専門店を巡ってみるのをおすすめします。

東京・秋葉原のCycleTrip BASEではレンタサイクルで使用した中古自転車を販売

CycleTrip BASEは、東京・秋葉原にあるレンタサイクルショップ。ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、E-Bike(電動アシストスポーツ自転車)など、様々な自転車をレンタルすることができます。また、レンタサイクルで使用していたスポーツ自転車の一部を中古自転車で販売も行っています。

CycleTripの中古スポーツ自転車の特徴は定期的にメンテナンスを行っている所です。レンタサイクルの中でも、高級なスポーツ自転車を提供している事を売りにしており、返却時のキズチェックなどを実施しています。また、CycleTrip BASEの中古自転車はレンタサイクルとして使用しているため定期的にメンテナンスを実施。消耗品は常に在庫しており、傷の補修から、タイヤ、ブレーキシュー、ハンドルグリップなど消耗品の交換を定期的に行うことで、程度を保っています。

発送に関しては、タイヤとハンドルを外した状態で発送を行うので、組立が心配な場合、お近くの自転車店などに相談をお願いしています。自転車の送料に関しては1万円です。また、東京・秋葉原と名古屋・鶴舞にある店舗の場合、完成車状態で受取が可能でき、その場合、送料は不要になります。在庫に関しては、東京・秋葉原の店舗にあるため、実車を確認したいと思う場合、秋葉原の店舗に来店すれば実車を確認することが可能。さらに、CycleTrip BASEの中古自転車は、納得がいくまでレンタルしてから、購入する事もできます。さらに、万が一、車両にトラブルがあった際に、365日24時間対応の安心のロードサービスも付帯しています。

CycleTrip BASEで販売されているクロスバイク、マウンテンバイクをピックアップ

ここでは現在販売されているCycleTrip BASEの中古自転車の中でも、マウンテンバイク、クロスバイクをピックアップします。

GIANT ESCAPE R3

GIANT Escape R3は、台湾の自転車会社「GIANT」が作るベストセラークロスバイク。他社よりもいち早く、舗装路を軽快に快適に走れるクロスバイクを作ることでヒットし、累計出荷台数が50万台を突破したことでも知られています。アルミ素材を採用した軽量な車体に、ハンドルが遠すぎず、前傾姿勢になりにくい乗車姿勢なので、シティサイクルからスポーツサイクルに乗り換えても楽しめます。

2022年モデルのGIANT Escape R3の新車価格は7万1500円(税込、以下同)。CycleTrip BASEの中古だと4万円で購入することができます。

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GIANT Escape RX3

GIANT Escape R3は、台湾の自転車会社「GIANT」が作るスポーツクロスバイク。ベストセラークロスバイク「Escape R3」よりフレーム素材と設計を変えて、よりロードバイクに近い走行性能をもたせたのが特徴です。そのため舗装路ではシャープな走りを楽しむことがスポーティな車体を採用。車体に採用されたアルミ素材は、Escape R3よりも上位の軽量、高い重量剛性比を実現したALUXX SLアルミを使用しています。

2022年モデルのGIANT Escape R3の新車価格8万8000円。CycleTrip BASEの中古では5万3700円で購入することができます。

CycleTrip BASE通販サイトでGIANT Escape RX3をチェックする

Commencal EL CAMINO

Commencal EL CAMINOはアンドラ共和国にある自転車ブランド「Commencal」が作るマウンテンバイク。その中でもEL CAMINOは街乗りから林道ライドまで楽しめるマウンテンバイクです。グレーの幾何学模様を採用したアルミ製のフレームは、クロスバイクよりもタフな車体です。重量は約14キロで、ママチャリよりも軽く、タイヤ幅は2インチと太めのタイヤを装着することでパンクにも強いのが特徴です。

Commencal EL CAMINOの新車価格は9万9800円。CycleTrip BASEでは5万4000円で販売しています。

新車のクロスバイクやマウンテンバイクが高価になった現在、程度の良い中古クロスバイクやマウンテンバイクを選ぶのも選択肢に入れておくのも1つでしょう。

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