自転車散歩「ポタリング」って何? お薦めのポタリング用自転車や、楽しみ方などを紹介

自転車には、ロードバイクやマウンテンバイクといった競技用自転車でのレースから、これら競技用自転車を使ったスポーツライド、100キロ以上の道を走行するロングライド、目的地を決めて自転車で走るサイクリングなど、様々な楽しみ方があります。このような自転車の楽しみ方で、一番お手頃な自転車の楽しみ方と言えば、ポタリングでしょう。今回は、ポタリングとはどういう事なのか解説します。

ポタリングとは?

ポタリングとは、目的地を特に決めないで、その時の気分や体調に合わせて、自転車で散策することです。言葉の起源はのんびり(ブラブラ)する、無為に過ごす、ぶらつく、ダラダラ働くの英語「Potter」に、現在分詞や動名詞を示す接尾辞「-ing」をつけた和製英語と言われています。

ポタリングには特に距離の指定はありませんが、気軽な自転車散策の意味を持つ言葉なので、距離は長くても40キロ程度になる事が多いです。

ポタリングは、服装を気にしなくても楽しめる

サイクリングでは自転車専用ウェアを着る場合がありますが、ポタリングは長距離を走るわけではないため、気軽な服装で楽しめます。注意したいのはズボンの裾です。一般的なズボンを使う場合、裾がチェーンに挟まってしまい破れたり、裾が汚れてしまうことがあります。そのため、スポーツサイクルでポタリングを楽しむ場合、裾バンドを使うのをおすすめします。

ポタリングにお薦めの自転車とは?

ポタリングは、気軽な自転車の散歩のため、基本的には、公道を走行できる殆どの自転車で楽しむことができます。その中でもポタリングに合っているのは、クロスバイク、マウンテンバイク、ミニベロ、折りたたみ自転車、電動アシスト自転車、E-Bike でしょう。

舗装路を快適にサイクリングできるクロスバイクは、競技用ロードバイクよりも、前傾姿勢が緩い乗車姿勢で、タイヤもロードバイクよりも太めのタイヤを採用し、坂道にも対応する軽いギアを装備しているため、ポタリングも安心して楽しめます。クロスバイクの特徴である舗装路での軽快な走りはポタリングでも効果があり、行動範囲を広げてくれるでしょう。

オフロード走行がメインのマウンテンバイクは、オフロードだけでなくポタリングにも有効です。太いタイヤのお陰で、荒れた道などの段差があってもパンクの不安がなく安心して走行できるだけでなく、乗り心地も良いのが特徴です。また、オフロードでも、安心して走行するために車体に装着されたサスペンションも、衝撃を和らげる効果があります。今ではマイナーなマウンテンバイクですが、スピードを出す必要が無いポタリングに向いているスポーツ自転車の1つです。

街中でのポタリングを楽しみたい人にお薦めなのがミニベロ。小径車輪を採用したミニベロは、車輪が小さいため高速走行での安定性は低いです。しかし、その一方で、車輪が小さいため、駐輪時の置き場所が困らないのが特徴。細い路地でも一般的な自転車と比較して自由に駐輪できる場所が多いので、街中を散策するのにピッタリです。また、ミニベロは従来のスポーツ自転車よりも特徴的なスタイリングの物が多く、カッコいいタイプや可愛いタイプの物が多くあり、写真映えするモデルも数多く存在します。

折りたたみ自転車は、車輪が小さい自転車が多いため、ミニベロと同じく細い路地でも一般的な自転車と比較して自由に駐輪できる場所が多いので、街中を散策するのにピッタリです。そして、ミニベロとの違いは車体が折りたためるため持ち運びが気軽にできる事。折りたたんだ状態で専用の袋に入れれば、公共交通機関や自動車に載せて移動が可能になり、様々な場所でポタリングが楽しめます。

電動アシスト自転車やE-Bikeもポタリング向けと言えるでしょう。電気とモーターの力により、坂道でも安心して走れるため、坂が多いエリアでも行動範囲を広げてくれます。特に日本は坂が多いため、街中ではなく、郊外や田舎をポタリングするのなら電動アシストやE-Bike がお薦めです。

ポタリングでお薦めの装備は?

ポタリングはサイクリングやロングライド、レースと比較して気軽に行うことができます。そのため、鞄1つで気軽に楽しむめますが、装着すればポタリングがより楽しめる部品や、持っていきたいアクセサリーも存在あります。ここではポタリングを行うのなら欲しいパーツやアクセサリーを紹介しましょう。

駐輪が多いポタリングなら欲しい「スタンド」

シティサイクル等の一般的な自転車ではスタンドは装着されているのが普通ですが、スポーツサイクルではスタンドを装着しているのは少ないです。ポタリングは自転車を中心に楽しむのではなく、自転車を付随として楽しむため気軽に駐輪できるスタンド欲しい所。
競技用のロードバイクやマウンテンバイクにはスタンドの装着は難しいですが、クロスバイクやサイクリング仕様のマウンテンバイク等、スポーツ自転車にも装着することは可能です。

これがあれば荷物があっても安心「リアキャリア」

リアキャリアと言えば、ロングライドを楽しむ時に荷物を装着するための部品ですが、実はポタリングにも役に立つパーツです。リアキャリアの利点は、左右にバニアバッグを装着すれば、沢山の荷物を積むことができる事。また、バニアバッグを装着しなくても、キャリアにバンドを装着しておけば、箱などをくくりつけて置くことができます。

キャリアがあれば欲しいのが「自転車用バッグ」

自転車用バッグは、キャリアや自転車に直接装着するタイプのバッグ。自転車用バッグにはさまざまな物がありますが、その中でもお薦めなのが、荷台に装着するタイプの自転車用バッグ。荷台に装着することで荷物が安定する他に、このタイプのバッグはある程度大きな荷物を搭載するのを想定しているため、ポタリングで使うのにピッタリです。

ポタリングの駐輪対策に欲しい「鍵」


ポタリングをしていると、途中で綺麗な景色や寄ってみたい場所があると思います。そんな時、必要な物と言えば鍵。自転車用鍵には様々な物がありますが、街中を走る場面や人混みが多いエリアを走るのなら、できるだけ頑丈な鍵を選びましょう。

鍵にも様々な物がありますが、頻繁に立ち止まる時にお薦めの鍵がサークルロック。ママチャリの車体後部に装着されているのが一般的ですが、一部クロスバイク用でも用意されています。自転車の車体にロックが装着されているため、キーだけを持てば気軽に駐輪できるため、街乗りでのポタリングにピッタリでしょう。

ポタリングのお薦めエリアや楽しみ方は?

ポタリングの楽しみ方は自由ですが、あえてジャンルを絞るとさらにポタリングが面白くなります。ポタリングのジャンルで一般的なのは、グルメ、観光、桜、花、紅葉など、観光や食、景色を楽しむパターンがあります。

ポタリングの定番!観光地を自転車で散策

ポタリングの定番と言えるのが観光地。東京の浅草や京都などの観光地は、歩きでは場所が限定されてしまう、自動車やオートバイでは停める場所が無いバスや鉄道などの公共交通機関は乗り換えが多く観光が大変なので、自転車でポタリングするには最適な場所と言えます。都会の観光地でポタリングを行うときの注意点は、人が多い事。特に大通りは自動車や歩行者が多いため、裏道を探しながら楽しむのが良いでしょう。

景色だけでなく食も楽しみたい!グルメポタリング

ポタリングの中でも、食を楽しみたい人にお薦めなのがグルメポタリング。人気のデカ盛りグルメやスイーツ、有名なパン屋など、さまざまなグルメの中でも、中心となる店を決めて、その他に、ちょっとしたドリンクやデザートを加えていくのがお薦めです。テイクアウトを中心に行うのなら、バックパックだけでなく、バニアバッグやカゴがある自転車のほうが良いでしょう。

CycleTripでポタリングを楽しもう

スポーツ自転車シェアリングサービス「CycleTrip」では、クロスバイクやマウンテンバイク、ミニベロ、折りたたみ自転車、E-Bikeといったさまざま自転車を借りることができます。借りられる場所も全国各地にあり、京都や東京といったポタリングを楽しめるエリアも多数のスポーツ自転車が登録されています。CycleTripでスポーツ自転車をレンタルしてポタリングを楽しみましょう。

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