ミニベロE-Bike「BESV PSA1」を徹底解説 電動アシスト自転車との違いも

ヨーロッパを中心に人気のE-Bike。世界中の企業がE-Bikeに参入しています。その中でもスタイリッシュなE-Bikeを展開していることで有名なのがBESVです。BESVは台湾のE-Bike専用ブランド。一般的にE-Bikeを展開している企業は自転車製造企業が多く、一般的な人力自転車とE-Bikeの両方を製造しているのが多いですが、BESVは人力自転車は製造せず、E-Bikeのみを製造しています。

BESVのE- Bikeの中でも、PSシリーズはBESV製E-Bikeの中でも人気のミニベロタイプのE-Bikeです。PSシリーズには、カーボンフレームの最上級モデルであるPS1、折り畳み機能を備えたPSF1、アルミフレームのエントリーモデルであるPSA1の3モデルがあります。とりわけ、PSA1はミニベロタイプではベストセラーモデルとして有名です。

BESV PSA1の特徴

BESV PSA1の特徴は、デザイン、乗り心地、初心者でも乗りやすいということです。

BESV PSA1の一番の特徴がデザインです。一般的なE-Bikeと言えば、従来のクロスバイクやマウンテンバイクを元にしているのが一般的ですが、PSA1は他のE-Bikeとは違う独特なデザインを実現しています。従来の自転車は三角形のトライアングルフレームを採用していますが、PSA1は太いアルミパイプを繋ぎ合わせることで、従来のスポーツ自転車には無い外観を実現しました。また、多くの電動アシスト自転車では車体から飛び出ているバッテリーの形状を合わせることでスタイリッシュな外観を実現。実際にグッドデザイン賞2017を受賞しています。

乗り心地が良いと言われているのはサスペンションのおかげです。BESV PSA1は、フロントフォークと車体にサスペンションを装着したフルサスペンションタイプのE-Bike。自転車にサスペンションを装着する理由は、オフロードを走行する際、衝撃が吸収され、また、車輪が地面に設置する場面が長くなることで、トラクションが確保され、パワフルに上れるようにするためと言われています。従来、人力自転車では、サスペンションが走行中に動くため損失が発生し、軽快に走ることはできないとして、サスペンションの装着は、舗装路でサイクリングを楽しむのは不向きという考えが一般的でした。


しかし、BESV PSA1はE-Bikeなので、サスペンションが動いたことによる損失が発生してもモーターとバッテリーのアシストのおかげで特に問題ありません。そのため快適な乗り心地を楽しみながらサイクリングを楽しむことが可能です。

また、BESV PSA1は初心者でも乗りやすいE-Bikeとして知られています。E-Bikeの中では本格的なスポーツ走行用のモデルだと、ハンドルが遠すぎ多り、前傾姿勢になる乗車姿勢にしたE-Bikeがあります。しかしBESV PSA1は、ファミリーサイクル(ママチャリ)やシティサイクルに慣れた人でも、楽しめるように乗りやすくなっています。ハンドルは高めの位置にあり、起き上がったアップライトな乗車姿勢になっているため、ママチャリや一般的な電動アシスト自転車から乗り換えても安心。また、車輪のサイズは20インチと一般的な電動アシスト自転車やE-Bikeと比較して、小さい車輪を使用していますが、一般的な自転車でよく見る、カーブを曲がる時に急に曲がる感覚はなく、乗りやすいため、誰でも楽しめます。

BESV PSA1には前1段、後ろ7段の7段変速ギアを搭載。アシストモードはアシストが弱い順に1、2、3と3段階のアシストモードがあり、さらに漕いだ力に応じてアシストパワーが変化するスマートモードを装備しています。

アシストモードはスマートモードに入れておけば、街乗りから河川敷でのサイクリング、峠道に自動で対応。弱いアシストモードはできるだけバッテリーの消耗を抑えて走行したい時に、強いアシストモードはバッテリーを消耗が大きくなっても良いので楽に走りたい人に向いています。ギアに関しては基本的には7段ギアを細かく切り替えて走行する必要があります。日本の法律ではアシスト比は人力に対して最大2倍ですが、モーターのパワーには限界があるため、単純に重いギアに入れて発進しても勢いよく加速するようなことはありません。また、頻繁に重いギアに入れた状態で発進すると、モーターのパワーを沢山使うことになり、電池の消耗が激しくなります。発進するときは軽いギアで発進し、軽やかに漕ぎつつ、時と場面によって重いギアを入れたり軽いギアを入れたりしながら変速して走るのが良いでしょう。

BESV PSA1に使われている変速機は外装変速機というタイプ。外装変速機は複数のギアが見えているタイプで、クロスバイクなど多くのスポーツ自転車で使われています。変速を行う際は、足に力を入れず、ペダルを漕ぐと変速がしやすいのが特徴です。また、足を漕がないままで変速することはできません。E-Bikeの場合、モーターアシストで力が増幅されるため、変速に失敗するとギアやチェーンにダメージを与えるため、丁寧に扱いましょう。

バッテリーの容量は36V、10.5Ah 378Wh。アシスト航続距離は最大90キロメートル。航続距離の数字は測定は業界団体で定められた基準に則って計測されており、アップダウンがある道を最大で時速15キロで走行する測定方法を使用しています。日本の法律では速度が速いほどアシスト比率が少なくなり、時速24キロに達するとアシストは無くなります。サイクリングロードのような平坦な道で時速20キロ以上出して走る場合はアシスト航続距離は伸び、峠道など長く続く急坂を走るとアシスト航続距離は減ります。

BESV PSA1と一般的な電動アシスト自転車の違いは?

BESV PSA1のようなE-Bikeとよく比較されるのが、街中でよくみるファミリーサイクル(ママチャリ)やシティサイクルタイプの電動アシスト自転車でしょう。これらのママチャリタイプの電動アシスト自転車とBESV PSA1はジャンルが違う電動アシスト自転車です。

ママチャリタイプの電動アシスト自転車は、楽に走るのを重視したモデル。跨ぎやすい形状の車体や、水溜まりに遭遇しても服が汚れにくい泥除け、チェーン油がズボンの裾につきにくくなるチェーンケース、買い物した物をさっと入れることができる前カゴなど、ママチャリ譲りの装備が最初から搭載されています。また、モーターも、発進時の力強さを重視したトルク重視のモーターを搭載しています。バッテリーも、屈まずに簡単に着脱が簡単で、さっと充電できる充電スタンドが採用されています。

街乗りは楽な一方で、サイクリングを行うには、トルク重視のモーターのため、パワーをあまり重視していないため高速走行は不向き。デザインもママチャリと比較すると野暮ったい印象があります。


一方でBESV PSA1は、ママチャリタイプの電動アシスト自転車と比較して、パワーを重視したモーターを搭載。車体には前後サスペンションを採用しているため、乗り心地が良く軽快に走ることができるため、ママチャリやシティサイクルよりも気持ちよい走りが楽しめます。また、バッテリーのサイズや充電器のサイズが小さ炒め、旅の途中で電池を充電することも簡単にできます。

BESV PSA1荷台や前かご、泥除け、鍵などの装備がないため、実用面に関しては不便な面があります。因みにCycleTripBASEでレンタルできるBESV PSA1は、駐輪時に必要なワイヤー錠を標準装備しているため、街乗りにも対応しています。

BESV PSA1とクロスバイクとの違いは?

CycleTrip BASEでは、GIANT EscapeR3など、本格的なクロスバイクを借りることができます。ここで気になるのがBESV PSA1とGIANT Escape R3とクロスバイクの違いでしょう。

BESV PSA1と、これらクロスバイクとの大きな違いは、軽さと快適性です。軽さに関しては、圧倒的に一般的な人力クロスバイクの方が軽いです。例えば、GIANT Escape R3は10.8キロと非常に軽く、女性でも簡単に持ち上げることができます。一方でE-Bikeは、車体の素材にアルミを採用していても、モーターとバッテリーが重いため車体重量が重くなります。また、BESV PSA1の場合、前後サスペンションを装備しているため、車体重量は19.6キロと重いです。

人力自転車同士の比較だと車体重量が8キロ以上違うとなると、加速に差が出ます。しかし、この場合、BESV PSA1はE-Bikeなので、発進時の力強さは圧倒的にBESV PSA1が上でしょう。

ただし、時速22キロ以上で平地を走行するとE-BikeのBESV PSA1は不利でしょう。アシスト比がすくない高速走行の場合、BESV PSA1は車体重量が重く、前後サスペンションを搭載しているため、決して快適とは言えません。アシスト比が少ない時速22キロ以上や、アシストが切れる時速24キロ以上で平地を淡々と走るのならGIANT Escape R3のようなクロスバイクが良いでしょう。

 

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一方で、街乗りやアップダウンが多い道はBESV PSA1が有利です。街乗りは、停車・発進を行う場面が多く、アシストパワーを使って楽々走ることができ、クロスバイクよりもストレスが無く走行できます。アップダウンが多い道でも、モーターパワーによるアシストで軽快に走ることができるため、アシストが切れなければ初心者でも楽しく走れます。

BESV PSA1は街乗りや、時速22キロ以下のそれほどスピードを出さない使い方、アップダウンが多い峠道を走る使い方に向いています。

BESV PSA1でお勧めの使い方

BESV PSA1の使い方は様々な種類があります。その中でも街乗り、散策はBESV PSA1の得意分野です。発進時は、どんな人力自転車よりも快適な走りに加え、スポーツ自転車よりも運転しやすい乗車姿勢や前後サスペンションにより、街乗りや散策が快適に楽しめます。CycleTrip BASEでレンタルできるBESV PSA1は、ライト、スタンド、リング錠を標準装備しているので、レンタルしてすぐに街乗りができます。また、10キロ以上の距離を走る場合でも、アシストパワーによりスイスイと走れるため、疲れを気にしないで走れます。坂道に遭遇した場合も一番強いアシストやスマートモードに入れ、軽いギアにすれば楽に上ることが可能です。今までは自宅からスーパーまでの移動しか使わないような場面でも、少し足を伸ばしてショッピングモールに寄ってみたり、サイクリングついでに気になるカフェによってみる使い方も楽しいでしょう。もちろん通勤、通学といった使い方も可能です。

初心者にお勧めなのは河川敷サイクリングロードはゆったりとした走りで楽しむ、アップダウンがあるコースや離島サイクリングは充電器を持っていこう

東京都内でサイクリングを楽しめる場所で有名なのが河川敷のサイクリングロード。東京23区には、利根川サイクリングロード、多摩川サイクリングロード、江戸川サイクリングロードと、河川敷を活用したサイクリングロードが用意されています。このような河川敷サイクリングロードはアップダウンが少ないため、初心者にお勧めのコースとして知られています。ただ、BESV PSA1の場合、人力クロスバイクよりもスピードが出る訳では無いため、スピードを出してシャカリキに走るよりは、ゆったりとした感覚で走るのをお勧めします。

サイクリングを楽しんでいくうちに、平坦路だけでなくアップダウンが多い場所を走ることが増えます。例えば、東京・両国駅から千葉県のサイクルスポットに行くB.B.BASEは、初心者向けエリアから上級者向けエリアまで、様々なサイクリングルートがあり、その中にはアップダウンが多い場所もあります。

このようなアップダウンが多いエリアは、BESV PSA1のようなE-Bikeは楽しいでしょう。このようなアップダウンが多い道や長い上り坂を走る場合、注意したいのはバッテリーの残量です。BESV PSA1の378Whバッテリーの場合、アップダウンが多い普通の道を走る分には問題ありませんが、獲得標高800メートル以上の山道を走るのは容量の関係で不向きです。BESV PSA1はバッテリーを簡単に外すことができ、充電器もコンパクトなので、余裕を持って走りたい人は充電器を持っていきましょう。

ロングライドでは、ロードバイクで行うのが一般的ですが、E-Bikeでも可能です。ロードバイクと違うのは、ハンドルが真っ直ぐのフラットハンドルを採用しているため手首に負担がかかりやすいこと、ロードバイクと比較するとスピードが出にくいこと。特に手首の負担に関しては、途中で休みつつ走るのをお勧めします。アシスト可能な航続距離は最大90キロメートルですが、日本の法律では速度が速いほどアシスト比率が少なくなり、時速24キロに達するとアシストは無くなります。サイクリングロードのような平坦な道で時速20キロ以上出して走る場合はアシスト航続距離は伸び、峠道など長く続く急坂を走るとアシスト航続距離は減ります。

また、浜松町の竹芝桟橋から出港している東海汽船を使うと、伊豆大島、三宅島、八丈島など東京にある離島でサイクリングを楽しむことも可能です。初心者がBESV PSA1で離島サイクリングを行う場合に注意したいのが、離島は意外とアップダウンが多いということ。また、これらの島を行き来する船は、運行本数が少ないため、時間に余裕を持ってサイクリングを行いましょう。

バッテリー容量に関しては、アップダウンが多い離島では、BESV PSA1の容量は離島を回るには必要十分の容量ですが、離島一周に加えて山を上るにはバッテリー容量は足りません。離島サイクリングを楽しむ場合、絶対充電器を持っていきましょう。

CycleTrip BASEでBESV PSA1をレンタルする場合の料金

東京23区、秋葉原エリアでレンタサイクルを展開しているCycleTrip BASEではBESV PSA1のレンタルを行なっています。料金は1日6000円、1週間で1万6000円、1ヶ月で2万2000円です。

レンタルではオプションの補償で、車両補償、盗難補償、ロードサービスの3つの有料サービスを用意しています。

車両補償は、接触事故など警察から事故証明を貰う事故が発生した時、万が一車両を損傷してしまった場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の20パーセントで、BESV PSA1の場合、1日料金の場合は1200円、1週間料金の場合は3200円、1ヶ月料金の場合は4400円です。

盗難補償は、万が一レンタルした車両が盗難された場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の10パーセントで、Escape R3の場合、1日料金の場合は600円、1週間料金の場合は1600円、1ヶ月料金の場合は2200円です。

ロードサービスは、メカトラブルなどで走行不能になった場合や、チェーン切れで走行不能になってしまうなどのトラブルで利用できる搬送サービス。加入会費は1ヵ月まで2000円です。

レンタルオプションでは、万が一の頭を守るためのヘルメット、荷物を載せることができるリアキャリア、ビンディングシューズを持っている人なら有効活用できるSPD、ペットボトル飲料を車体に装着するためのボトルケージをオプションで用意しています。料金はヘルメットは1週間で500円、リアキャリアが2000円、SPDペダルが1000円、ボトルケージが500円です。

CycleTrip BASEのレンタサイクルは店舗だけでなく、有料で宅配サービスを実施しています。宅配可能エリアは東京都では台東区、墨田区、荒川区、千代田区、文京区、中央区、足立区、葛飾区、江東区、港区、江戸川区、北区、目黒区、品川区、豊島区、板橋区、練馬区、新宿区、中野区、世田谷区、大田区、渋谷区、杉並区、三鷹市、武蔵野市、調布市。千葉県では、松戸市、市川市、船橋市、千葉市、柏市の一部エリア。埼玉県では、草加市、川口市の一部エリア。神奈川県では川崎市、横浜市の一部エリアで、宅配サービスを行っています。料金は片道料金で最低2000円からです。

料金の支払いは、VISA,MASTER,DINNERS,AMEX,JCBの各種クレジットカード、交通系ICカード、QRコードでの支払いに対応しています。デビットカードを含む現金での支払いの場合、一般のレンタルではレンタル料金にプラス1000円が、長期レンタルではレンタル料金にプラス2000円が必要となります。長期レンタルの場合、30000円のデポジット(保証金)が必要で、返却時に車体に故障などがない場合など、車体に異常がなく返却された場合はデポジットは全額返金を行います。また、保険証にて勤務先や、学生証を確認した場合はデポジットは不要になります。

お洒落で街乗りからサイクリングが楽しめるBESV PSA1をCycleTrip BASEで乗ってみては如何でしょうか。

CycleTrip BASEでBESV PSA1をレンタルしてみる

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