手ぶらでサイクリングが楽しめる初心者向けおすすめサイクリングコースまとめ

サイクリングを行う場合、自転車を購入して計画を立てる等、本格的に走ろうとすると考える事が多くなり、初心者にはとっつきにくいという欠点があります。そこでお勧めしたいのが自転車を購入せず、借りて楽しむ事。しまなみ海道のサイクルツーリズムの成功により、日本では様々な地域でレンタサイクルやサイクリングコースを提案している地域が増えています。

今回、手ぶらでサイクリングが楽しめる初心者向けおすすめサイクリングコースをまとめてみました。紹介するコースは自転車を気軽に借りて楽しむことができ、E-Bikeを借りることができる場所を紹介します。

土浦つくばエリア

茨城県の中でも、サイクリングに力を入れていることで有名なのが土浦、・つくばエリアです。土浦・つくばエリアで有名な場所と言えば、つくばりんりんロードと霞ヶ浦自転車道などを一体としたつくば霞ヶ浦りんりんロードでしょう。全長180キロほどあるこのサイクリングコースは、坂道も少なく初級者から上級者まで楽しめるコースとなっています。

琵琶湖についで日本で二番目に大きい湖の霞ヶ浦は湖岸道路が整備されており、距離は霞ヶ浦フルコース一周で125キロ、霞ヶ浦大橋を使用したショートコースで90キロ。距離は長いため、初心者なら1泊2日で走り切ったり、途中まで回るのが良いでしょう。沿線にはサイクリングだけを楽しむ以外にも、かすみがうら市水族館や霞ヶ浦総合公園、予科練平和記念館など、水族館や公園など様々なスポットがあります。名産は霞ヶ浦で採れたはぜ、えび、わかさぎ、鮒、うなぎなどを使った水産加工品や湖水料理が有名です。

つくば霞ヶ浦りんりんロードの起点である土浦駅には「PLAYatre TSUCHIURA(プレイアトレ土浦)」があります。こちらは、日本最大級のサイクリングリゾートを謳っている大型商業施設。地下には駐輪場だけでなくシャワーやコインロッカーがあり、本格的スポーツ自転車を取り揃えており、シティサイクルからクロスバイク、ロードバイク、E-Bikeと多種多様に取り揃えているレンタサイクルも行っているル・サイク土浦も用意。他にもカフェ、レストラン、クッキングスタジオ、コワーキングスペースなど、自転車以外でも楽しめる場所となっています。そして注目なのが、星野リゾートが運営するサイクリングホテル「BEB5土浦」。BEB5土浦は、自転車と一緒に泊まる事が可能なホテル。持ち込みできるカフェラウンジなどもあり、自転車を使わないカジュアルに楽しむ人から本格的なサイクリストまで、幅広いサイクリングライフが楽しめるホテルを用意しています。

レンタサイクルは土浦駅にあるHelloCyclingやル・サイク土浦、宿泊者限定で用意しているBEB5土浦、RingRing 広域レンタサイクル予約システムが有名です。

東京23区(浅草、墨田エリア等)

サイクリングを楽しめるスポットとしてはではマイナーな東京23区。新宿や渋谷エリアは人が多いためサイクリングには不向きですが、墨田区、浅草エリアなど場所を選べば自転車散歩が楽しめる場所があります。

一例を挙げると隅田川でしょう。東京都北区にある岩淵水門から荒川から分岐し、東京湾まで行く全長23.5キロメートルの川で、東京湾近くから始まる隅田川テラスという遊歩道は自転車の走行はできませんが、浅草エリアから荒川までは、自転車で走行可能な道が出てくるので、浅草エリアからスタートするのがお勧めです。浅草から荒川接続部までは、すべての道が自転車道として整備されているわけではないですが、交通量が少ない道を走ることができます。

また、荒川エリアには東京ミズマチや東京スカイツリーや東京都現代美術館など様々な観光地があります。バスや地下鉄など、公共交通機関が多い東京23区ですが自転車のほうが乗り換えが無く自由に楽しむことができます。東京23区エリアのレンタサイクルは浅草に拠点があるCycleTrip BASEやC2CシェアリングサービスのCycleTripで探すことが可能です。

東京23区を自転車で観光できるサイクルスポットまとめ 墨田区エリア編


 

伊豆諸島 伊豆大島

東京エリアの中でも、ひと味違うサイクリングが楽しめるのが伊豆諸島です。伊豆諸島の中でも、伊豆大島は東京都の浜松町にある竹芝桟橋から船を使うと気軽に訪れることができる島として有名です。特にジェットフォイルだと最速約2時間で行くことが可能なので、気軽な一泊二日のサイクリングが楽しめます。また、夜行の大型船を使用すれば、日帰りサイクリングを楽しむこともできます。

伊豆大島で有名なスポットの1つが、波浮港見晴台という展望台。火口湖が海とつながってできた天然の港「波浮港」は、与謝野鉄幹・晶子や野口雨情などの歌人や詩人、作家が訪れたことで知られており、波浮港をテーマにした作品を残しています。この展望台からは波浮港を一望でき、1964年に発売されたシングル「アンコ椿は恋の花」の歌碑、ラーメンやうどんを提供するみはらし休息所があることで有名です。

また、三原山近くにある大島温泉ホテルに訪れるのもいいでしょう。地下約300メートルから69度以上の温泉を汲み上げた温泉には露天風呂があり、原生林越しから雄大な三原山の絶景を楽しめます。大島温泉ホテルは宿泊だけでなく、日帰り入浴も行っており、特に東京から大型客船運航日のみ営業している朝食休憩プラン(要予約)は、朝食と温泉の両方が楽しめるのでお勧めです。名産は椿油やべっこう、明日葉、くさや、べっこうが有名です。

伊豆大島はアップダウンが多いため、初心者が一般的なクロスバイクやマウンテンバイクといった人力スポーツサイクルで走るには不向き。大島内にはいくつかレンタサイクルがあり、所によっては電動アシスト自転車もありますが、電動アシスト自転車やE-Bikeを東京都内で借りて往復を大型客船で移動するのも良いでしょう。

伊豆諸島 八丈島

伊豆諸島の中でも八丈島は伊豆大島と並んで有名な島の1つです。小笠原諸島よりも気軽に行けるホエールウオッチングの場として、ダイビングを楽しめる場所として有名です。

もちろんサイクリングを楽しめることでも知られています。有名なのが八丈島にある展望スポットの1つで新東京百景のひとつに選ばれている登龍峠展望台。山の上から道をみると、竜が昇っているように見えるため名付けられたこの峠の頂上からは八丈富士、神止山、八丈小島、底土港(神湊港)、三根市街が一望でき、また、晴れている時は三宅島、御蔵島まで見渡すことができます。

他にも有名なのが八丈島一周道路にあるスポットの夕日ヶ丘。目の前には八丈小島という無人島を見ることができます。八丈島の名産はくさや、明日葉、焼酎、黄八丈などが有名です。

八丈島に行く方法は羽田空港から運航している飛行機を使用するか、東京竹芝桟橋にある東海汽船から大型客船を使う方法があります。飛行機を使うのが時間もかからず簡単に行くことができますが、飛行機輪行ができない電動アシスト自転車やE-Bikeの場合は、使用することができません。輪行ができない場合は大型客船を使いましょう。また、自転車を持っていくのが面倒な場合は、八丈島内にはレンタサイクルショップが複数あるため、そちらを使うのも1つです。

伊豆半島エリア

静岡県東部にある伊豆半島は、日本でも有名な温泉地帯に加え、数多くの漁港があるため、新鮮な魚介類と温泉を目当てに観光客が訪れる場所としても知られています。近年、伊豆半島はE-Bikeを中心としたサイクルツーリズムに力を入れていることで知られています。

老舗旅館をリノベーションしたホテル「コナステイ伊豆長岡」は、自転車は館内に持ち込めるだけでなく、クロスバイクやキッズバイク、E-Bikeのレンタサイクルやガイドツアーも行っています。レンタサイクルは宿泊者以外もレンタル可能で、宿泊者の場合はレンタサイクル料金が割引になるプランも用意しており、近隣観光から伊豆半島を本格的に走行することが可能です。

また、静岡県伊豆の国市にある道の駅「道の駅 伊豆のへそ」では、道の駅の定番である地元の農産物直売から、いちご専門店「いちごBonBonBERRY 伊豆の国factory」や、地ビールの醸造所「G・K・B Village」などを用意。台湾の自転車ブランド「MERIDA」の自転車が展示、レンタルができる「MERIDA X-BASE」が併設されています。

E-Bikeのレンタルが豊富なため、静岡県伊豆市の戸田峠から達磨山、伽藍山を通り土肥峠(船原峠)を結ぶ西伊豆のドライブルートの1つである「西伊豆スカイライン」も初心者でも気軽に走ることができ、高原の稜線上を走るワインディングコースが楽しめます。伊豆半島には修善寺や富士山ビュースポット 煌めきの丘など様々なスポットがあり、わさびや天城のあまごなどの特産品が有名です。レンタサイクルもコナステイ伊豆長岡やMERIDA X-BASEにあり、レーシングロードバイクからクロスバイク、E-Bikeまで用意されているため、初心者から上級者まで楽しめる貴重なサイクリングスポットでしょう。

琵琶湖エリア

滋賀県の有名なスポットと言えば琵琶湖。日本最大の面積と貯水量を持つ湖として知られており、琵琶湖一周(ビワイチ)を楽しむ人が多くいることでも有名です。

琵琶湖1週サイクリングの途中にある観光地で有名な場所の1つが白鬚神社です。全国にある白鬚神社の総本社とされており、延命長寿や長生きの神様で有名です。国道161号線をはさんだ琵琶湖の中には、湖中に朱塗りの大鳥居がある白鬚大鳥居があり、有名な観光スポットの1つです。

また、琵琶湖サイクリングで外せないのが彦根城でしょう。滋賀県彦根市にあり天下の名城の一つに数えられている彦根城は、城の中に入り、彦根城内から琵琶湖を見ることができるだけでなく、城の北東には大名庭園「玄宮園」があります。琵琶湖は、歴史あるスポットが数多くあり、琵琶湖の魚を使った鮒ずしと佃煮などの特産品で有名です。レンタサイクルはGIANTストアびわ湖守山などがありクロスバイクやE-Bikeのレンタルを行う店舗があります。

琵琶湖サイクリングの中でも、湖東エリアは道が整備されており、初心者向けのルートが多いですが、湖西エリアは道が少ないため交通量が多い道を走ることもあります。特に白鬚神社周辺は、交通量が多いため注意が必要です。琵琶湖1週は約210キロメートルと非常に距離が長いため、日帰りだけなら走りやすい湖東エリアを中心に走るか、1週にこだわるのなら1泊2日など泊りがけで走るのが良いでしょう。

しまなみ海道

広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ自動車専用道路「瀬戸内しまなみ海道」には自転車歩行者用道路が併設されており、日本で初めて海峡を横断できる自転車道として有名です。広島県尾道から向島、因島、大三島、伯方島、大島を橋で渡り、愛媛県今治まで行く全長約60キロメートルのコースは世界でも類を見ないサイクリングコースです。

島をつなぐ橋で一番有名なのが来島海峡大橋。大島と今治の間を結ぶ総延長4.1キロメートルの世界初の3連吊り橋で距離も長く、しまなみ海道の顔とも言える橋です。 橋の途中には、自転車や原付バイクは付属のエレベーターで降りることが可能な馬島という小さな橋があり、途中でよってみるのも面白いでしょう。 橋を通るときはゆっくりと走り、景色を楽しむのをお勧めします。

また、サイクリストなら寄ってみたいのが大三島にある「サイクリストの聖地」記念碑。道の駅 多々羅しまなみ公園にある、この記念碑は、しまなみ海道と台湾・日月潭サイクリングコースによる姉妹自転車道協定の締結と、サイクリング大会「サイクリングしまなみ」の開催を記念して、2014年に建立されました。記念碑に使われている石は今治市産の大島石が使われています。

各島には、はっさく大福や瀬戸田レモン、みかん、伯方の塩などの特徴的な名産品があります。レンタサイクルはしまなみジャパンが運営しているしまなみレンタサイクルが各島にあるだけでなく、尾道と今治にジャイアントストアのレンタサイクルがあります。そのため、街乗り自転車からクロスバイク、ロードバイク、E-Bikeなど様々な自転車をレンタルして楽しむことができるでしょう。

マウンテンバイクコース

通常のサイクリングとは違う楽しみ方をしたい人には、マウンテンバイクコースを走ってみるのは如何でしょうか。オフロード走行をするために作られたマウンテンバイクは街乗りやサイクリングに使うことができますが、マウンテンバイクらしく楽しく乗るのならマウンテンバイクコースでしょう。

マウンテンバイクコースは本格的な上級者向けオフロードコースから、初心者でも楽しめるコースまで様々なコースがあります。数あるマウンテンバイクコースでもお勧めしたいのは、電動アシストマウンテンバイク「E-MTB」のレンタルが用意されている事と、初心者向けコースがあること、インストラクターがいる事も3つが重要です。

電動アシストマウンテンバイク「E-MTB」は、従来の人力マウンテンバイクよりも、速く上り坂を駆け上がることができ、初心者でも体力の不安なく走ることができます。また、初心者向けコースに関してはオフロードを初めて走る人にとっては、いきなりオフロードコースを走るのには不安があると思います。そのため、初心者でも安心して走行できるコースや、練習できるインストラクターの存在は必要でしょう。

今回ピックアップしたトレイルアドベンチャーよこはま、フォレストバイク、白馬岩岳MTB PARKは、手ぶらで走ることができるMTBコース。ふとマウンテンバイクに乗ってみたい初心者にもお勧めできるコースです。

今回、紹介した以外でも楽しみたい人にお勧めなのがCycleTripです。CycleTripでは日本各地で様々なスポーツ自転車のレンタルを行うことが可能。流行のロードバイクやE-Bikeまで様々なスポーツ自転車を借りることができます。一度、CycleTripで調べて、スポーツ自転車を体験しては如何でしょうか。

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