センターバスケットで実用性もバッチリ!お洒落な電動アシスト自転車「VOTANI H3」を徹底解説!

電気のアシストで、発進から上り坂までスイスイと走ることができる電動アシスト自転車。日本ではブリヂストンサイクルや、ヤマハ発動機、パナソニックサイクルテックといった大手ブランドの電動アシスト自転車が、街中を走っています。これら電動アシスト自転車は、扱いやすくて便利な一方、スタイリングが野暮ったいという欠点があります。

そんな中、登場した電動アシスト自転車がVOTANI H3です。VOTANIは、台湾のE-Bike専業ブランド「BESV」のサブブランド。BESVが本格的なスポーツ走行やサイクリングを楽しめるE-Bikeに対し、VOTANIは通勤、通学、街乗りを重視した電動アシスト自転車です。街乗りに特化しつつ、お洒落なスタイリングにすることで、大手国産電動アシスト自転車には無いデザインを実現しました。今回はVOTANI H3の特徴や、オススメの使い方などを徹底的に解説します。

VOTANI H3の特徴

VOTANI H3の特徴はデザインと実用性です。VOTANIはE-Bike専業ブランド「BESV」のサブブランドですが、BESVといえばスタイリングにこだわっていることで有名なE-Bikeブランド。もちろん、VOTANIもBESVと同じくデザインに拘っています。

車体は、従来の大手国産電動アシスト自転車とは違う、スタイリッシュなデザインを実現。直線的なデザインは、大手国産ブランドの電動アシスト自転車と比較してお洒落でしょう。車体の大きさはコンパクトですが、サドルの高さを比較的自由に調節することが可能です。適応身長は149センチメートルからで、サドルを上げれば、身長180センチメートルの人でも快適に乗れることができます。

VOTANI H3で目を引くのが、車体中央部に装着されたセンターバスケットです。このバスケットは、ママチャリの前カゴのように、沢山の荷物を入れるのは不向きですが、ファストフード店で売られているハンバーガーセットや、ペットボトル飲料を入れるのには丁度いいサイズです。これにより、実用性とお洒落を両立しました。

街乗り向け電動アシスト自転車らしく、服が汚れにくくなる泥除けやチェーンケース、夜間走行の必需品であるヘッドライトを装備しているので、買ってすぐに街乗りや通勤に使うことができます。

ハンドル左側には、ディスプレイ一体型スイッチを採用。速度、航続距離、累計走行距離や、アシストモード、電池残量を表示します。

VOTANI H3の乗り心地は一般的なママチャリより良いです。フロントフォークはサスペンションを装備しており、段差の衝撃を吸収してくれます。タイヤも、ママチャリと同程度の太さのため、ロードバイクやクロスバイクなどの、タイヤが細いスポーツ自転車よりパンクには強いです。

ブレーキはVブレーキを採用。シンプルなブレーキで街乗りでは必要十分な制動力を持っています。

VOTANI H3は前1段、後ろ3段の内装3段変速ギアを搭載。アシストは3段階のモードがあり、さらに漕いだ力に応じてアシストパワーが変化するオートモードを装備しています。

アシストモードはスマートモードに入れておけば、街乗りから上り坂に対応しています。弱いアシストモードはできるだけバッテリーの消耗を抑えて走行したい時に、強いアシストモードはバッテリーを消耗が大きいですが、楽に走りたい人に向いています。

アシストのパワーやトルクは、オフロード走行を重視したマウンテンバイクタイプと比較すると強力ではありませんが、スムーズなアシストが特徴です。また、モーター音は静かなのも良いでしょう。

ギアに関しては、場面に応じて3段ギアを細かく切り替えて走行しましょう。日本の法律ではアシスト比は人力に対して最大2倍ですが、モーターパワーには限界があり、単純に重いギアに入れて発進しても勢いよく走りません。また、頻繁に重いギアに入れた状態で発進すると、モーターのパワーを沢山使うことになり、電池の消耗が激しくなります。発進するときは軽いギアで発進し、軽やかに漕ぎつつ場所によって重いギアを入れたり軽いギアを入れたりしながら走りましょう。

VOTANI H3に使われている内装変速機は車軸内に複数のギアを入れたタイプ。このタイプはママチャリなど多くの街乗り用自転車で使われています。変速を行う際は、漕がない状態で変速が可能なので、走行中だけでなく停車中でも変速できます。

バッテリーの容量は36V、7Ah 252Wh。アシスト航続距離は最大80キロメートル。航続距離の数字は測定は業界団体で定められた基準に則って計測されており、アップダウンがある道を最大で時速15キロで走行する測定方法を使用しています。日本の法律では速度が速いほどアシスト比率が少なくなり、時速24キロに達するとアシストしなくなります。サイクリングロードのような平坦な道で時速20キロ以上出して走る場合はアシスト航続距離は伸び、峠道など長く続く急坂を走るとアシスト航続距離は少なくなります。

VOTANI H3とBESV PSA1違いは?

VOTANI H3とよく比較されるのが、BESVが製造しているミニベロタイプの電動アシストスポーツ自転車(E-Bike)「BESV PSA1」でしょう。BESV PSA1は、従来のスポーツ自転車には無いスタイリッシュなデザインを採用し、前後サスペンションを搭載したE-Bikeです。

VOTANI H3とBESV PSA1は、走行性能と実用性が大きく違います。走行性能に関してはBESV PSA1が上です。BESV PSA1はVOTANI H3よりも1.5倍近い大容量の378Whバッテリーに、VOTANI H3よりもパワフルなリアインホイールモーター、乗り心地が良い前後サスペンション、細かく変速できる外装変速機を搭載しており、爽快感があるサイクリングを楽しむことができます。サイクリングを楽しみたいのならBESV PSA1をお勧めします。

実用性に関してはVOTANI H3の方が上です。VOTANI H3は、服を汚れにくくする泥除けやチェーンケースに加え、夜間走行で必要なヘッドライト、小物を入れることができるセンターバスケットを装備しているため、街乗りや通勤、通学の使い方なら、VOTANI H3をオススメします。

VOTANI H3とVOTANI Q3との違いは?

VOTANIには、今回紹介したVOTANI H3の兄弟モデルとして、VOTANI Q3を用意しています。

VOTANI Q3は、U字タイプのフレームを採用した街乗り向け電動アシスト自転車。モーターやバッテリーはVOTANI H3と同じ部品を使用しており、VOTANI H3と同じく、服を汚れにくくする泥除けやチェーンケース、夜間走行で必要なヘッドライトを装備しています。

VOTANI H3とVOTANI Q3の大きな違いは車体デザイン、ブレーキ、鍵です。

車体デザインはVOTANI H3は直線的でセンターバスケットを採用しているのに対し、VOTANI Q3はママチャリのようなU字フレームを採用し、非常に跨ぎやすいスタイリングを実現。その一方で、VOTANI H3に装着されていたセンターバスケットは無くなりました。VOTANI Q3のデザインは大手国産電動アシスト自転車に似ていますが、大手国産電動アシスト自転車は、身長170センチメートルの大柄な人が乗るには難しいですが、VOTANI Q3は身長180センチメートルの人でも乗れるような設計となっています。

ブレーキに関しては、VOTANI H3はシンプルで制動力が高いVブレーキを前後に装備しています。一方で、VOTANI Q3は、VOTANI H3と同じVブレーキを前に、後ろには、ブレーキをかけたときに音鳴りがしにくいローラーブレーキを搭載しています。鍵も、VOTANI Q3は簡単に解錠できるリング錠を装備しています。

VOTANI H3のお勧めの使い方

VOTANI H3のお勧めの使い方は街乗り、通勤、通学などの日常利用でしょう。泥除けやチェーンケース、ヘッドライトといった街乗りで重要な部品が最初から装備されているので、街乗りは非常に便利です。

サイクリングに関しては、VOTANIシリーズは、本格的なE-Bikeと比較すると不向きです。東京23区には、利根川サイクリングロード、多摩川サイクリングロード、江戸川サイクリングロードと、河川敷を活用したサイクリングロードがあり、このような河川敷サイクリングロードはアップダウンが少ないため、初心者お勧めのサイクリングコースとして知られています。VOTANI H3はモーターパワーや内装3段変速と変速段数が少ないため、スポーティに走るのは不向き。ゆったりと走る程度にしましょう。

東京・両国駅から千葉県のサイクルスポットに行くB.B.BASEでは、初心者向けエリアから上級者向けエリアまで、様々なサイクリングルートがあり、その中にはアップダウンが多いサイクリングルートもあります。

アップダウンが多いエリアはVOTANI H3はバッテリーの容量が少ないので注意しましょう。長い上り坂を走るとE-Bikeはバッテリーの消費が大きくなります。VOTANI H3の252Whバッテリーは、アップダウンが多い普通の道を長距離で走るのは不向きです。VOTANI H3のバッテリーは簡単に外すことができ、充電器もコンパクト。余裕を持って走りたい人は充電器を持っていくのをお勧めします。

東京都内サイクリングでも注目エリアが離島。浜松町の竹芝桟橋から出港している東海汽船を使うと、伊豆大島、三宅島、八丈島など東京にある離島に行くことができます。VOTANI H3はバッテリー容量が少ないため、アップダウンが多い離島を走るのは不向きです。離島サイクリングを楽しむ場合は、充電器を持っていきましょう。

CycleTrip BASEでVOTANI H3をレンタルする場合に必要な料金

東京23区、秋葉原エリアでレンタサイクルを展開しているCycleTrip BASEではVOTANI H3のレンタルを行なっています。料金は1日6000円、1週間で1万3000円、1ヶ月で1万7000円です。

オプションの補償には、車両補償、盗難補償、ロードサービスの3つの有料サービスを用意しています。

車両補償は、接触事故など警察から事故証明を貰う事故が発生した時、万が一車両を損傷してしまった場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の20パーセントで、VOTANI H3の場合、1日料金の場合は1200円、1週間料金の場合は2600円、1ヶ月料金の場合は3400円です。

盗難補償は、万が一レンタルした車両が盗難された場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の10パーセントで、VOTANI H3の場合、1日料金の場合は600円、1週間料金の場合は1300円、1ヶ月料金の場合は1700円です。

ロードサービスは、メカトラブルなどで走行不能になった場合や、チェーン切れで走行不能になってしまうなどのトラブルで利用できる搬送サービス。加入会費は1ヵ月まで2000円です。

レンタルオプションでは、万が一の頭を守るためのヘルメット、荷物を載せることができるリアキャリア、ペットボトル飲料を車体に装着するためのボトルケージをオプションで用意しています。料金はヘルメットは1週間で500円、リアキャリアが2000円、ボトルケージが500円です。

CycleTrip BASEのレンタサイクルは店舗だけでなく、有料で宅配サービスを実施しています。宅配可能エリアは東京都では台東区、墨田区、荒川区、千代田区、文京区、中央区、足立区、葛飾区、江東区、港区、江戸川区、北区、目黒区、品川区、豊島区、板橋区、練馬区、新宿区、中野区、世田谷区、大田区、渋谷区、杉並区、三鷹市、武蔵野市、調布市。千葉県では、松戸市、市川市、船橋市、千葉市、柏市の一部エリア。埼玉県では、草加市、川口市の一部エリア。神奈川県では川崎市、横浜市の一部エリアで、宅配サービスを行っています。料金は片道料金で最低2000円からです。

料金の支払いは、VISA,MASTER,DINNERS,AMEX,JCBの各種クレジットカード、交通系ICカード、QRコードでの支払いに対応しています。デビットカードを含む現金で支払いの場合、一般のレンタルではレンタル料金にプラス1000円が、長期レンタルではレンタル料金にプラス2000円が必要となります。長期レンタルの場合、50000円のデポジット(保証金)が必要で、返却時に車体に故障などがない場合など、車体に異常がなく返却された場合はデポジットは全額返金を行います。また、保険証にて勤務先や、学生証を確認した場合はデポジットは不要になります。

ママチャリよりもお洒落な電動アシスト自転車「VOTANI H3」をCycleTrip BASEで乗ってみて、通学や街乗りを楽しんでみては如何でしょうか。

CycleTrip BASEでVOTANI H3をレンタルしてみる

関連記事

ページ上部へ戻る