MTBタイプのE-Bike「Benelli TAGETE」を徹底解説 お勧めの使い方を紹介

ヨーロッパを中心に人気のE-Bikeは、世界中の企業が参入しています。その中でもBenelliはお手頃な価格で購入することができるE-Bikeを数多く展開していることで知られています。

Benelliはイタリアのブランド。1911年に創業したBenelliは、自動車やオートバイのスペアパーツの製造から始まり、その後、オートバイの製造を行い有名になりました。現在、Benelliはオートバイ、電動スクーター、E-Bikeの製造を行なっており、日本ではプロトが輸入しています。

BenelliのE-Bikeの中でも、TAGETEシリーズはマウンテンバイクタイプのE-Bike。マウンテンバイクのE-Bikeの中でも、サスペンションをフロントフォークに装着したハードテイルタイプで、林道を走るだけでなく街乗りやサイクリングも楽しめます。今回はBenelli TAGETEの特徴を徹底解説します。

Benelli TAGETEの特徴

Benelli TAGETEの一番の特徴がアシストが力強いということです。一般的なママチャリタイプの電動アシスト自転車に使われているモーターは、発進時の力強さを重視したトルク重視のモーターを搭載しています。その一方で、脚を素早く回してパワーを出そうと思っても、モーターアシストが追従しないため、パワーを出すのは不向きです。

一方で、Benelli TAGETEに使われているモーターは、BAFANG M400というE-Bike用モーター。BAFANGは中国のE-Bike用モーターやパーツを製造している会社で、100万円を超える本格的マウンテンバイクタイプのE-Bikeを製造する「Forestal」と協力してモーターの設計、製造を行なっていることでも知られています。

Benelli TAGETEに搭載されているBAFANG M400は、車体中心にモーターを装着し、クランク軸でアシストを行います。この方式の特徴はコストが上がる一方で、足の力に合わせて綺麗にアシストがかかるため、スポーティなサイクリングを楽しみたい人に向いているため、大手のE-Bikeブランドが採用する方式となっています。

Benelli TAGETEのモーターの特徴は、最大トルクが80Nmと力強いトルクを採用している事。20万円台のE-Bikeに使われているモーターの最大トルクは50Nmや60Nmと必要十分の性能を持っているのが多いですが、 TAGETEのモーターは、同価格帯に使われているモーターと比較して1.3倍以上あるため、楽々と発進できます。また、発進時にレスポンスよくアシストがかかるため、体感的な力強さに一役かっています。CycleTrip BASEでは、BESV、Benelliを中心に様々なE-Bikeを用意していますが、力強いE-Bikeに乗ってみたいならBenelli TAGETEが一番です。

CycleTrip BASEでは舗装路走行を重視したTAGETE CROSSと、オフロード走行を重視したTAGETEの2モデルを用意しています。オフロード走行を重視したTAGETEは、舗装路では抵抗が大きいブロックタイヤを装備していますが、力強いモーターを装備しているので抵抗の大きさを気にせず走ることができます。バッテリー容量やモーターなど、主要な機能は同じなので好みで選んで良いでしょう。

またBenelli TAGETEは初心者でも乗りやすいのも利点です。 TAGETEにはフロントフォークにサスペンションを装着。自転車でサスペンションを装着する理由は、オフロードを走行する際、衝撃を吸収され、また、車輪が地面に設置する場面が長くなり、トラクションが確保され、パワフルに上れるようになるからです。そのため、従来の人力自転車での考えは、舗装路でのサイクリングを楽しむ場合、サスペンションを装着すると、走行中に動くため損失が発生し、軽快に走るのは不向きという考えがあります。

しかし、Benelli TAGETEはE-Bikeなので、サスペンションが動いたことによる損失が発生してもモーターとバッテリーのアシストのおかげで、特に問題なく走ることができます。また、タイヤも太めのタイヤを装備しているため、乗り心地が良くて、パンクもしにくく、サイクリングを楽しむことが可能です。

Benelli TAGETEには前1段、後ろ10段の10段変速ギアを搭載。アシストモードはアシストが弱い順に1、2、3、4、5と5段階のアシストモードがあります。

弱いアシストモードは、できるだけバッテリーの消耗を抑えて走行したい時に、強いアシストモードは、バッテリーを消耗が大きくなっても良いので楽に走りたい人に向いています。一番力強いアシストモードである5を入れて発進すると、ビュッと飛び出しやすいため注意が必要です。街乗りではアシストモードは真ん中の3付近に入れるのをお勧めします。

ギアに関しては、基本的には10段ギアを細かく切り替えて走行する必要があります。日本の法律ではアシスト比は人力に対して最大2倍ですが、モーターのパワーには限界があるため、単純に重いギアに入れて発進しても勢いよく加速するようなことはありません。また、頻繁に重いギアに入れた状態で発進すると、モーターのパワーを沢山使うことになり、電池の消耗が激しくなります。さらに、Benelli TAGETEに使われているモーターはトルクが大きいため、一番重いギアに入れた状態でも発進できます。しかし、この状態で発進するとギアやチェーンに負荷がかかりすぎてしまうため、破損する危険があるため実施しないでください。

発進するときは軽いギアで発進し、軽やかに漕ぎつつ、時と場面によって重いギアを入れたり軽いギアを入れたりしながら変速して走るのが良いでしょう。

Benelli TAGETEに使われている変速機は、外装変速機というタイプ。外装変速機は複数のギアが見えているタイプで、クロスバイクなど多くのスポーツ自転車で使われています。変速を行う際は、足に力を入れず、ペダルを漕ぐと変速がしやすいのが特徴です。また、漕がないままで変速することはできません。E-Bikeの場合、モーターアシストで力が増幅されるため、変速に失敗するとギアやチェーンにダメージを与えるため、丁寧に扱いましょう。

バッテリーの容量は36V、11Ah 396Wh。アシスト航続距離は最大100キロメートル。航続距離の測定は、業界団体で定められた基準に沿って実施されています。ここでは、アップダウンがある道を最大で時速15キロで走行する測定方法を使用しています。日本の法律では速度が速いほどアシスト比率が少なくなり、時速24キロに達するとアシストは無くなります。サイクリングロードのような平坦な道で時速20キロ以上出して走る場合はアシスト航続距離は伸び、峠道など長く続く急坂を走るとアシスト航続距離は減ります。また、CycleTrip BASEではオプションでバッテリー単体のレンタルも行なっています。

Benelli TAGETEと一般的な電動アシスト自転車の違いは?

Benelli TAGETEのようなE-Bikeとよく比較されるのが、街中でよくみる有名ブランドのスポーツ自転車風電動アシスト自転車でしょう。これらの有名ブランドのスポーツ自転車風電動アシスト自転車とBenelli TAGETEはジャンルが違います。

有名ブランドのスポーツ自転車風の電動アシスト自転車は、ママチャリタイプの電動アシスト自転車をベースにしています。モーターはトルクが大きく楽に走るのを重視しておりパワーは少なめです。また、一部モデルでは、水溜まりに遭遇しても服が汚れにくい泥除けや、チェーン油がズボンの裾につきにくくなるチェーンケースなどの、ママチャリ譲りの装備が最初から搭載されています。バッテリーも屈まず着脱が簡単で、直ぐに充電できる充電スタンドが採用されています。

街乗りは楽な一方で、トルク重視のモーターのため、パワーをあまり重視していないため高速走行は不向き。デザインもE-Bikeと比較すると野暮ったい印象があります。

一方でBenelli TAGETEは、パワーを重視したモーターに、フロントサスペンションや太いタイヤを搭載しているため、乗り心地が良くパンクに強いです。モーターのパワーとスポーツ自転車譲りの車体設計のため、軽快に走ることができるため気持ちよい走りが楽しめます。また、バッテリーのサイズや充電器のサイズが小さいため、旅の途中で電池を充電することも簡単にできます。

Benelli TAGETEは荷台や泥除け、鍵などの装備がないため、実用面に関しては不便な面があります。因みにCycleTripBASEでレンタルしているBenelli TAGETEは、駐輪時に必要なワイヤー錠、スタンドなどを標準装備しているため、街乗りにも対応しています。

Benelli TAGETEと人力クロスバイクとの違いは?

CycleTrip BASEでは、GIANT EscapeR3など、本格的な人力タイプのクロスバイクを借りることができます。ここで気になるのがBenelli TAGETEとGIANT Escape R3などのクロスバイクの違いでしょう。

Benelli TAGETEと、これら人力クロスバイクとの大きな違いは、軽さと快適性の2つでしょう。軽さに関しては、圧倒的に人力クロスバイクの方が軽く、E-Bikeはどうしても重くなります。例えば、GIANT Escape R3は10.8キロと非常に軽く、女性でも簡単に持ち上げることができます。一方、E-Bikeは、車体の素材にアルミを採用していますが、モーターとバッテリーが重いため車体重量が重いです。Benelli TAGETEの車体重量は22キロと重く、人力クロスバイクと比較すると車体重量が11キロ以上違います。

加速に関しては、E-BikeのBenelli TAGETEの方がより力があり、発進時の力強さは圧倒的にBenelli TAGETEが上です。

しかし、時速22キロ以上で平地を走行するとE-BikeのBenelli TAGETEは不利です。アシスト比が少なくなる高速走行では、Benelli TAGETEは車体重量が重いため、決して快適とは言えません。アシスト比が少ない時速22キロ以上や、アシストが切れる時速24キロ以上で平地を淡々と走るのならGIANT Escape R3のようなクロスバイクが良いでしょう。

一方で、街乗りやアップダウンが多い道は圧倒的にBenelli TAGETEが有利です。街乗りは、停車・発進を行う場面が多く、アシストパワーを使って楽々走ることができ、クロスバイクよりもストレス無く走れます。また、アップダウンが多い道でも、モーターパワーによるアシストで軽快に走ることができるため、アシストが切れなければ初心者でも楽しく走行可能です。

Benelli TAGETEは街乗りや、時速22キロ以下のそれほどスピードを出さないサイクリング、アップダウンが多い峠道を走る使い方に向いています

Benelli TAGETEシリーズのお勧めの使い方とは

Benelli TAGETEのお勧めの使い方は何があるでしょうか。

街乗り、散策はBenelli TAGETEでも楽しめます。発進時はどんな人力自転車よりも快適で、同価格帯のE-Bikeと比較して、トルクが大きいモーターを搭載しているため、楽々と走ることができます。また、CycleTrip BASEでレンタルできるBenelli TAGETEは、ライト、スタンド、ワイヤー錠を標準装備しているため、レンタルしてすぐに街乗りを行うことができます。また、10キロ以上の距離や坂道を走る場合でも、アシストパワーのお陰で疲れずに走れるでしょう。坂道に遭遇した場合も一番強いアシストやスマートモードに入れ、軽いギアにすれば楽に上ることが可能です。今までの人力自転車なら自宅からスーパーまでの移動しか使わない人でも、少し足を伸ばして新しいお店に寄ってみたり、サイクリングの帰りに気になる店に寄ってショッピングを行う使い方も良いでしょう。もちろん、通勤や通学に使うのも可能です。

充電器を持っていけば、初心者の方でもアップダウンがあるコースや離島サイクリングが楽しめます。

東京都内でサイクリングを楽しめる場所で有名なのが河川敷のサイクリングロードです。東京23区には、利根川サイクリングロード、多摩川サイクリングロード、江戸川サイクリングロードと、河川敷を活用したサイクリングロードがあり、初心者向けのコースとして知られています。このような河川敷サイクリングロードはアップダウンが少ないため、人力スポーツ自転車でも快適に走ることができ、E-Bikeでも走ることが可能です。ただ、Benelli TAGETEの場合、人力クロスバイクよりもスピードが出る訳では無いため、スピードを出してシャカリキに走るよりは、スピードをあまり出さずゆったりとした感覚で走るのが良いでしょう。

E-Bikeサイクリングを楽しみたいのなら、平坦路が多い河川敷サイクリングロードよりもアップダウンが多い場所が楽しいでしょう。東京エリアでお勧めなのが東京・両国駅から千葉県のサイクルスポットに行くB.B.BASE。このエリアでは、初心者向けエリアからアップダウンが多い上級者向けエリアまで、様々なサイクリングルートがあります。

このようなアップダウンが多いエリアは、Benelli TAGETEのようなE-Bikeは楽しいでしょう。Benelli TAGETEは、モーターの力が強いため、初心者でもガンガン上り坂を走ることができ、非常に楽しく走れます。このようなアップダウンが多い道や長い上り坂を走る場合、注意したいのはバッテリーの残量です。Benelli  TAGETEの396Whバッテリーの場合、アップダウンが多い普通の道を走る分には問題ありませんが、獲得標高900メートル以上の山道を走るのは注意しましょう。Benelli TAGETEはバッテリーを簡単に外すことができ、充電器もコンパクトなので、峠道を余裕を持って走りたい人は充電器を持っていきましょう。また、CyckeTrip BASEではオプションでバッテリーを用意しているので、バッテリーを借りれば、もっと長い距離を走ることもできます。

ロングライドは、ロードバイクで行うのが一般的ですが、E-Bikeでも可能です。ロードバイクと違うのは、ハンドルが真っ直ぐのフラットハンドルを採用しているため、手首に負担がかかりやすく、比較的スピードが出にくいこと。アシスト可能な航続距離は最大100キロメートルですが、日本の法律では速度が速いほどアシスト比率が少なくなり、時速24キロに達するとアシストは無くなります。サイクリングロードのような平坦な道で時速20キロ以上出して走る場合はアシスト航続距離は伸び、峠道など長く続く急坂を走るとアシスト航続距離は減ります。

東京サイクリングの中でも注目なのが、浜松町の竹芝桟橋から出港している東海汽船を使う方法。この方法だと、伊豆大島、三宅島、八丈島など東京にある離島でサイクリングを楽しめます。Benelli  TAGETEで離島サイクリングを行う場合に注意したいのが、アップダウンの多さです。また、これらの島を行き来する船は、運行本数が少ないため、時間に余裕を持ってサイクリングを行いましょう。

バッテリー容量に関しては、アップダウンが多い離島に関していえば、伊豆大島や八丈島の離島を回るには少し余裕がありますが、離島一周に加えて山を上るにはバッテリー容量は足りません。離島サイクリングを楽しむ場合、充電器を持っていき、こまめに充電を行うのをお勧めします。

CycleTrip BASEでBenelli TAGETEをレンタルする場合の料金

東京23区、秋葉原エリアでレンタサイクルを展開しているCycleTrip BASEではBenelli TAGETEのレンタルを行なっています。料金は1日6000円、1週間で1万6000円、1ヶ月で2万1000円です。

レンタルではオプションの補償で、車両補償、盗難補償、ロードサービスの3つの有料サービスを用意しています。

車両補償は、接触事故など警察から事故証明を貰う事故が発生した時、万が一車両を損傷してしまった場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の20パーセントで、Benelli  TAGETEの場合、1日料金の場合は1200円、1週間料金の場合は3200円、1ヶ月料金の場合は4200円です。

盗難補償は、万が一レンタルした車両が盗難された場合に補償されます。加入会費はレンタル料金の10パーセントで、Escape R3の場合、1日料金の場合は600円、1週間料金の場合は1600円、1ヶ月料金の場合は2100円です。

ロードサービスは、メカトラブルなどで走行不能になった場合や、チェーン切れで走行不能になってしまうなどのトラブルで利用できる搬送サービス。加入会費は1ヵ月まで2000円です。

レンタルオプションでは、万が一の頭を守るためのヘルメット、荷物を載せることができるリアキャリア、ビンディングシューズを持っている人なら有効活用できるSPD、ペットボトル飲料を車体に装着するためのボトルケージをオプションで用意しています。料金はヘルメットは1週間で500円、リアキャリアが2000円、SPDペダルが1000円、ボトルケージが500円です。

CycleTrip BASEのレンタサイクルは店舗だけでなく、有料で宅配サービスを実施しています。宅配可能エリアは東京都では台東区、墨田区、荒川区、千代田区、文京区、中央区、足立区、葛飾区、江東区、港区、江戸川区、北区、目黒区、品川区、豊島区、板橋区、練馬区、新宿区、中野区、世田谷区、大田区、渋谷区、杉並区、三鷹市、武蔵野市、調布市。千葉県では、松戸市、市川市、船橋市、千葉市、柏市の一部エリア。埼玉県では、草加市、川口市の一部エリア。神奈川県では川崎市、横浜市の一部エリアで、宅配サービスを行っています。料金は片道料金で最低2000円からです。

料金の支払いは、VISA,MASTER,DINNERS,AMEX,JCBの各種クレジットカード、交通系ICカード、QRコードでの支払いに対応しています。デビットカードを含む現金での支払いの場合、一般のレンタルではレンタル料金にプラス1000円が、長期レンタルではレンタル料金にプラス2000円が必要となります。長期レンタルの場合、30000円のデポジット(保証金)が必要で、返却時に車体に故障などがない場合など、車体に異常がなく返却された場合はデポジットは全額返金を行います。また、保険証にて勤務先や、学生証を確認した場合はデポジットは不要になります。

パワフルなアシストを楽しめるE-Bike「Benelli TAGETE」に、CycleTrip BASEで乗ってみては如何でしょうか。

CycleTrip BASEでBenelli TAGETEをレンタルする

CycleTrip BASEでBenelli TAGETE CROSSをレンタルする

関連記事

ページ上部へ戻る