あなたの愛車が盗まれないために!自転車の盗難対策まとめ

日常生活の買い物や通勤通学で使われるシティサイクルやファミリーサイクル(ママチャリ)、街乗りだけでなくサイクリングでも楽しめるクロスバイクやミニベロ、そしてロングライドが楽しめるロードバイクなどのスポーツ自転車、モーターアシストで上り坂も快適に走行できる電動アシスト自転車やE-Bikeなど、殆どの自転車で問題になるのが盗難でしょう。特にスポーツ自転車は、高価で車体が軽いため、通常の自転車よりも盗難の対象になりやすく、注意する必要があります。

盗難防止を行うには、鍵の選び方やかけ方だけでなく、様々な事に注意して、適切な対策を行うことが必要です。ここでは、誰でも簡単に行える盗難対策から、注目の盗難抑止グッズまで様々な盗難防止方法を紹介します。

自転車の保管場所に気をつけよう

自転車の保管に関しては、自宅の玄関やガレージなど、できるだけ室内で行うのがベストです。これは、自転車を盗む場合、屋外に置いてある場合と屋内に置いてある場合では、屋外に置いてある自転車のほうが盗みやすいため、盗難を犯すリスクが桁違いなためです。

もし、屋内で自転車を置いておくのが不可能な場合、自転車カバーをかけておく、自転車用ロックを常時装備しておいたほうが望ましいでしょう。

また、自転車カバーを装着するのは、外からどんな自転車なのか見えにくくすることで、自転車の価値をわかりにくくさせて、盗難抑止効果を狙うため。また、自転車カバーをかけておけば、紫外線や雨での劣化も抑えられます。

駐輪場所に気をつける

駐輪を行う時に気をつけたいのが、駐輪を行う場所です。最初に辞めておきたいのがいつも同じ場所へ駐輪している事。これは、高価な自転車を盗んで物色する犯人は、常時嗅ぎ回っているため盗難のリスクが高まります。

また、自転車を鍵で固定する場合、動かないものと一緒に鍵をかける地球ロックを行う必要があります。固定物に装着して簡単に外せなくすることで、軽い自転車でも運びにくくなる効果があり、盗難抑止が期待できます。

駐輪時にロックを行う際、自転車車体だけでなく、できるだけホイールも一緒に行うようにしましょう。自転車のホイールは工具を使えば簡単に外れてしまうため、ホイールのみの盗難をされてしまう事もあるので、ホイール盗難の対策にもなります。

シティサイクルやママチャリなどの鍵はダブルロックが基本

シティサイクルやママチャリなどの自転車の場合、鍵は2種類を組み合わせるダブルロックが基本です。一般的なシティサイクルやファミリーサイクル(ママチャリ)には、後輪付近に装着されているリングロックが装備されているのが一般的です。このタイプの自転車は、売却ねらいの盗難は少ないため、新たに鍵を1つ装着すれば、盗むのが煩わしいため盗難抑止効果があります。

また、高価なシティサイクルやファミリーサイクルでは、鍵をかけると自動的にハンドルロックを行うタイプもあります。このような鍵は、仮に鍵を破壊してもハンドルロックを解除することができないため、盗難しにくい自転車と言えるでしょう。

スポーツ自転車の場合、頑丈な鍵が望ましい

一方、軽量で高価なスポーツ自転車の場合、売却狙いでの盗難があります。スポーツ自転車の盗難の場合、ボルトカッターやサンダーなどの工具を使用して盗む可能性があるため、頑丈な鍵を装着する必要があります。自転車用の鍵は様々なものがありますが、ワイヤーロックなど軽量な鍵は破られやすいのでごく短時間での使い方しかできません。

お薦めなのは、頑丈なU字ロックやブレードロックといったものでしょう。U字ロックは名前の通り、Uの形を採用したロックで、ロックの素材に頑丈なスチールを使う鍵の事。ブレードロックは、複数の金属製の板をつなぎ合わせたタイプの鍵で、破壊に強いのが特徴です。

これらU字ロックやブレードロックでも、サイズや材質、形状によって頑丈さはまちまち。そのため、一部の鍵には頑丈さを表すランクが書いてあるブランドもあります。例えばABUSブランドの鍵は、鍵の頑丈さを数字で表示しており、購入時の目安になっています。さらに、頑丈な鍵には盗難時のお見舞金が手に入る制度も用意しているので、このような鍵を使うのがお薦めです。

E-Bikeではディスプレイを取り外して盗難対策が可能に

電動アシストスポーツ自転車「E-Bike」の一部モデルには、ハンドルに装着されているディスプレイを取りはずせるモデルがあります。このディスプレイを取り外すと、車体に電源を入れることができなくなるため、盗難抑止効果が期待できます。この機能を装備しているE-Bikeは少ないですが、盗難対策の1つとして覚えておくのが良いでしょう。

自転車に盗難防止用ブザーなどを装着する

自転車に鍵を装着しても、様々な破壊用の工具があるため、壊される不安があります。そのため、最近は、振動を感知したときにアラームが鳴る警報装置や、GPSで盗難車両を追跡できる仕組みを持った盗難防止装置があります。鍵と併用することで、目の届かない場所での盗難防止が期待できます。有名なのがAlterLockで、振動検知アラームとGPS、Sigfox通信機能を搭載したスポーツ自転車向けの盗難防止サービスでしょう。

盗難された場合の備え 防犯登録から金銭的負担を減らすための「盗難保険」

このような盗難対策を行っても、盗難される可能性はゼロではありません。そのため万が一の盗難に備えて行ったほうが良いことを紹介します。

まず最初に行いたいのは防犯登録。防犯登録はサイクルショップで購入したときに併せて行うもの。万が一盗難された場合、防犯登録シールで盗まれた自転車を特定するため効果があります。しかし、防犯登録のシールはフレームのみに貼付するのが一般的で、パーツごとに分解されると盗難の特定が非常に困難になってしまいます。このような状況でも対応するために、フレームのメーカーや型番、車体番号に加え、できるだけパーツの詳細など、写真とメモを残しておきましょう。

万が一盗難されてしまった場合、盗難保険への加入を検討するのも1つです。盗難保険には様々なものがあり、シティサイクルやファミリーサイクル(ママチャリ)の高価なモデルには、3年間の盗難補償を付帯されている車種があります。これらのモデルはホームセンターなどで販売されている低価格の車種よりも高価ですが、部品の質もよく長持ちする傾向にあるため、購入して損はないでしょう。

電動アシスト自転車でも大手ブランドの車種には3年間盗難補償が付帯されているので、電動アシスト自転車を購入する際は3年間盗難補償が付帯されているのを購入するのをお薦めします。

スポーツ自転車に関しては、ブリヂストンサイクルのCYLVAシリーズなど一部を除き、一般的に盗難補償は無いため、盗難保険に入るのが良いでしょう。盗難保険といっても様々なものがあり、自転車が盗まれた際に補償する盗難保険だけでなく、万が一の事故にあい、車体を直すための費用を補償する保険やロードサービスが付帯されている保険など、様々な保険があります。自分にあった保険を探して加入するのも1つです。

盗難防止の第一歩は、注意を怠らないこと。ちょっとの駐輪なら大丈夫という感覚は、盗難リスクを高めています。あらゆる場所から対策を行いましょう。

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